初級キャンプ指導者実習は、1週間のプログラムを立てるところから始まりました。レポートとして、自分のグループの1週間の活動内容と、食事の献立のメニュー等を具体的に設定してから、キャンプ実践に臨むのです。導入は、メンバーそれぞれが初対面で、どんな人物なのかわかりません。ですので…アイスブレイクという、メンバー間でゲームをしながら自己紹介を兼ねて楽しむことにしました。拙者は、野営長を任されることになり、グループの班長の方々に班の運営について連絡体制を取る方法を伝えたり、1週間の計画を各班長さんから集めたりして、講師の中川先生と連絡を取り合いながら進めていきました。
また、キャンプ2日目に、キャンプファイヤーのプログラムについても計画して、各班長さんとも連携して進行することになり、子ども会キャンプのこれまでの経験を活かすことになったのです。キャンプファイヤーの点火法についても、私からいろいろな方法(火の神や土人の儀式風、高台からワイヤーをキャンプファイヤーの井形につなぎ、滑車で降ろして点火する等)があることを、中川先生の講義の中でも、触れさせていただきながら、受講生みんなの財産として、持ち帰ってもらうことにしました。
…この時のキャンプファイヤー実践の時は、前日から小雨が降るなどの、あいにくの天気でしたので…中川先生に相談したところ「結城君、小雨や霧雨(きりさめ)の時は、着実にキャンプファイヤーの井形に点火しなければならないから、あまり無理な細工をして失敗して、興ざめすることのないように、ポンチョを着なければならないから…山伏(やまぶし)姿で、各班長さんたちを従えて点火する方法は、どうかね?…」とおっしゃるので、私も「中川先生!…安全策でいいですね!…そうしましょう!…」と言って、賛成しました。
中川先生の受講生に対する思いやりと野外活動やキャンプ運営に至っては、参加者の意思を尊重する見方や考え方を、同じキャンプ仲間に対応するような、上からの指示ということではなく、あくまでもキャンプをみんなで作っていく過程を大切にし、低姿勢でメンバーに接していく姿の大切さを学びました。…おかげさまで、霧雨の中でのキャンプ⛺ファイヤーではありましたが「こどもの国キャンプ場の山頂から現れた山伏」という設定で行うことにしました。中川先生の「山伏たちよ!…今宵、キャンプ実習仲間に火を分け与えようぞ!…」の掛け声に、「オー!…」といって、山伏に扮する班長さんたち5人が薪(たきぎ)の井形に一斉に点火し、見事キャンプ⛺ファイヤーの点火の儀が大成功したのでした。この時の、私の役目は「野営長からのことば」担当でしたので…「キャンプ実習中の安全を願って、このキャンプ⛺ファイヤーを囲みます。そして、1週間の実習を通してメンバー全員が、これから職場にもどって、より良い実践ができるように、みんなで知恵を出し合って、楽しみながら運営していきましょう!…」等お話したのでした。この時の、実習評価表がいまも残っていますが…野営長をやったこともあって、初級キャンプ指導者としては、「認定」評価数が多く感じられました。…キャンプ指導に関する基本的な観点をたくさん学ばせていただいた実習でした。この経験がもとになって、後の中級・上級資格取得へと進んでいったきっかけとなる資格となりました。
その後の2週間は、親戚(藤川さん)の家に下宿して、玉川学園に通いました。スクーリングから帰ってきて、夕方までリポートをまとめる毎日でした。夕食中でしたが、藤川さんの大学時代の苦労話をきかせていただきました。藤川さんは、東京の大学を卒業するために、新聞奨学生制度を利用しての勉学とのことでしたので、拙者よりも苦労して学業に励まれたようです。…なにせ、新聞は毎朝配達しなければならないし、年中無休に近いので、拙者は頭が下がる思いでした。つまりは、大学の学費を毎朝夕の新聞配達で稼ぎ、支払っていったということです。…まさに、働きながら学ぶことの大変さが理解できます。また、藤川さんは、スクーリング後半の日曜日に、町田市内をドライブしてくださり、スーパーセンター等を見て回り、キャンプ⛺グッツなどを散策してくださいました。とても、楽しい思い出でした。
