映画「風の歌を聴け」(1981)に

西宮球場が出てくることは知っていた、

というか当時映画館だかテレビで見た。

 

映画のことは忘れたがそれだけは覚えていて、

本やコラムで西宮球場のことを回想するたびに

思い出すのだが、確かめようがなかった。

ネットフリックスやらアマプラにそんなの

あるわけないのだ。

 

最近ひょんなことからスタートレックにハマり、

映画版を制覇するにはユーネクストに入るしかないと知り、

仕方なく加入したので、ふと思いついて検索したら、

なんと「風の歌を聴け」が見れるではないか!

 

はやる心を抑えてさっそく見始めたら、

いきなり冒頭が「夜の西宮球場」のシーンで落涙(嘘だけど)。

 

 

1981年の映画なので、まだ現役バリバリの西宮球場が

見れて、満足である。

 

しかしそれだけではなかった。

この映画には私にとって「親和性」てんこ盛りだったのである。

 

まず、監督の大森一樹(故人)は高校の先輩。

ロケ地が神戸(三宮や元町、北野)や芦屋、西宮なのは

原作者も監督もそのあたりで青春を過ごしてるので

当たり前だとしても

 

(当時の大丸前)

 

主人公の車は私が今乗ってる車の古い型であること。

 

そして驚愕したのはかつて阪神国道(2号線)夙川あたりに

あった、レストラン・クリスボンが出てくること。

 

 

ずばり地元の人は覚えているだろうが、

とっくに建物ごと消滅したこのレストランの上階で、

私の亡父が音楽学校を主宰していた時期があって、

たぶんまさにその階が撮影に使われていたこと!

 

そして主人公の彼女(真行寺君枝!)が勤めるのは

元町にあったヤマハ神戸店1階のレコード売り場であること。

 

(この包み紙!)

 

ここの上階のスタジオやホールで私の音楽活動は

スタートしたのだし。

 

あと芦屋の朝日ヶ丘にあった市民プールも出てきて

そこの近所には私の初恋の・・

などなど甘酸っぱい景色が満載の映画で

息もたえだえ。

 

いやあ、なかなかこんな映画ないわー。

見れてよかった。

 

ちなみに主演はまだ無名の小林薫で

共演が先ほど言った真行寺君枝、ヒカシューの巻上公一、

室井滋などなど。みんな「つるん」と若い。

 

映画は・・ATG制作ってことで、

ごぞんじの方なら雰囲気はわかるでしょう。

原作とは似ても似つかない雰囲気に私は感じたが。

 

当時の神戸や阪神間が青春だった人はぜひ!