モラハラ夫に耐えかねて離婚を決意。
別居から1年11ヶ月。
離婚調停から離婚裁判へ移行し、
結婚19年目で和解し離婚が成立した。



息子の友人が
十数年振りに父親と再会したそうだ。
彼が保育園の頃に両親は離婚し
母親と兄弟で暮らしている。

息子は私とモラ夫が離婚していることを
その友人にも打ち明けてはいないが、
友人はあっけらかんと話すようだ。
度々息子からその友人の話を聞いていた。

友人の家には家訓があるそうだ。
一つ ギャンブルはするな
一つ 借金はするな
一つ 女に手をあげるな、優しくしろ

この話を聞いた息子は
「あれ?」と思ったそうだ。
我が家の教えと類似している。
私も「お友達の父親ってモラ夫と同一人物?」と思わず疑う。

勿論別人で間違いないのだが
似たような人間はあちこちにいるものだ。

そんな友人の父親が
急にお兄さんの卒業式に現れたそうだ。
友人が知らないだけで
父親と母親の間では
何らかの話し合いがあったのかもしれない。

しかし家訓のきっかけとなった父親だ。
もし我が家だと思うとゾッとする…。

友人は後日、
父親に高級寿司をご馳走すると言われて
二人きりで食べに行ったそうだ。

『お寿司が食べられると思って行ったけど
別に話すことも何もないし、つまらなかった。』

そう息子に話したそうだ。

例え5つ星レストランのディナーだって
モラ夫と食べたら何の味もしない。
苦痛と恐怖と不快感を噛みしめて
無理矢理飲み込むだけだ。

息子の友人の話に
私と娘でなんだかんだ言いながらも

「でももし夏生にモラ夫から連絡がきて
夏生も会いたいと思ったのなら
会いに行ってもいいんだからね。」
と、息子に伝えた。

「但し、
ママやお姉ちゃんのことは何も話さないで。」
とも釘を刺した。

子供たちがモラ夫に会いたいのなら
それでいいと私は本気で考えている。
止める権利は私にはない。

すると息子がゆっくりと重い口を開いた。
「実は……」

私と娘は思わず息を呑んだ……。



 

 

 



 ワンピースか可愛くて楽チンで好きです