大きな病院のwalk-inの患者さんのファーストタッチは研修医が行う方が多い


以前の勤務先は、研修医が1年次、2年次でそれぞれ20人ずついる病院であった


救急車は、必ず上級医と診療するが


walk-inの患者さんは、


2年次の研修医の先生の判断で、処方・帰宅は許可されていました


必要に応じて、上級医に相談はもちろんするのですが、相談すべきかどうかの判断ができないと成り立ちません


実際に夜中に感冒で救急受診して、上級医を起こして、上級医が診察してという流れはなかなか難しいと思います



救急外来は、診断をつけるのではなく(診断がつくにこしたことはありませんが)、


緊急性があるかないかの判断が1番重要であり、


オーバートリアージ(重い病気である可能性を考える)した方が無難です


アンダートリアージすることで、見逃してはいけないものを見逃してしまう可能性があり、


それによって、今回のような事象に繋がる可能性があります


SMA症候群なんて、亡くなる病気ではありません


吐いてて経口摂取できないなら、どんな病気であろうが、状況的に脱水になるから入院しましょうという判断は誰しもできるでしょう


SMA症候群で脱水になって亡くなったというのが真実であれば、大変なことです


誤診というのは、世の中に溢れていますが、


救える命を救えなかったというのは非常に残念な話だなと思います


2回救急外来に受診している訳で、辛かったことでしょうし、親御さんもご心配されて受診させたという経緯もあるかもしれません


ご冥福をお祈りするとともにご遺族にお悔やみ申し上げます