最近読んだ本

鴻上尚史『鴻上尚史のなにがなんでもほがらか人生相談』






シリーズ4冊目。

今回も鴻上尚史さんのほとんどの回答に、相談者さんの思い込みや既成概念がゆるゆるほどけていくのではないか、「とはいっても…」と言いそうな相談者が多いけれど、ほどけたらいいなと思いながら読みました。






その相談者さんの『思い込み』や「既成概念』なんですが、この人生相談に自分の悩みを書いて送ろうとしている人たちは、今までの鴻上さんの様々な回答を読んできていると思いますし、悩みを文章にまとめる中で問題点を整理しているはずです。

鴻上さんが書かれているように、これが対面の相談だったら、感情が一気に噴き出してそれを浴びる方は堪えられないと思います。





それでも、文章にしても、相談者たちは切羽詰まっていると感じます。

今までの鴻上さんの回答の中にその悩みに対する回答にもなるものがあったと思うけれど、悩みというのはいつも個人的なもので、側から見たら同じようなものでも、当人にとっては決して同じじゃないんでしょう。





自分が今、人生相談をするならどんなことをするだろうと考えました。

漠然としていますが、『人は変われるでしょうか』『60歳ですが変われるでしょうか』というような言葉が浮かびました。

どうも、変わりたいようです。自分の何かを変えたいようです。


折しも鴻上尚史さんは4冊目の終わりをこう締めておられました。






 今回は出版のためにすべての相談を読み直した時に、僕自身が一番ハッとした言葉で終わります。

 人間は変われます。人間は変われると思った人だけ、変われます。でも、人間は変われないと思った人は、絶対に変われません。

 僕はずっとそう思っています。











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