田中邦衛さんの追悼で『北の国から’87 初恋』が放送されていたので久しぶりに観た。



当時これを観た時、富良野の景色も綺麗だし、キタキツネやリスたちも可愛いし、俳優さんも好きな人が多いし、最後の泥のついたピン札と振り返りの映像では号泣した覚えがある。
横山めぐみが演じるれいちゃんの白いアンゴラのミトンが可愛くて、こんなミトンの似合う女の子になってほしいなぁと自分の娘にこのドラマにちなんだ名前をつけたくらい、それほど印象的なドラマだった。



娘ができてからしばらくして再放送で改めてこれを観た時、あれ、こんな感じだったかなと思った。れいちゃんってほわほわの雪のような清楚なイメージだけど、純くんに対して驚くほど積極的だし、ドキドキ戸惑う純くんを常にリードしてるし、泊まりで札幌に行こうと誘ったり、雨に濡れたからといって2人きりの小屋で制服を脱いで下着の肩紐が落ちそうになっていたり・・・えっ、えっ、スゴくない?ってなった。



その後に続くスペシャルドラマで宮沢りえの演じる女の子も、純のお父さん役の田中邦衛と2人で露天風呂に入るという場面がある。彼女にとっては「おとうさん」であるのだろうし、その宮沢りえの美しさは息を呑むほどだが、彼氏のお父さんと温泉入る、何度考えても、なんかそれ、おかしくない?ってなった。



倉本聰のこの女の子たちの描き方に違和感を持ち始めると、ストーリーの中のあちこちに「ん?」と感じるところが出てきて、ドラマにぐっと入り込むことが減っていった。



あれはあれだから良かった、という見方もあるだろう。どちらの女の子のことも、もっと純粋な心でみるべきだという人もいるかもしれない。



女は女の描き方に厳しい。
あの2人の女の子と同世代だったとして、友だちになりたいかと言われると、微妙だ。
蛍ちゃんも強く、おとなだが、内に秘めすぎて、背負いすぎていて、なんだかかなしい。




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