今日は3月最後の仕事で、今月をもってお辞めになるオルガニストにとって最後の3組の結婚式でした。
70歳、まだまだ問題なく仕事できるけれど、ご自分でこの機と決められました。
最後の1組のときにソロ曲が自分の担当だったので、気持ちが乱れないように、冷静に、でも新郎新婦に対してはいつものように幸せを祈りながら、心を込めて歌いました。
新郎新婦が退場し、オルガンの最後の音が消えたとき、急に寂しくなりました。
お客様がいなくなったチャペルで、有志で花束を贈りました。
それは彼女にとって本当に、思いがけなかったようで、息を呑んで「こんなこと、まったく想像していなかった。人生でいちばん嬉しい日かもしれない」といって涙を流されました。
正直で、お世辞も言わなくて、世渡りが上手そうではないけど、だからその人の言うことは全部本当で、そっけないようだけど人好きで、真面目でよく練習して、優しい心の持ち主の彼女。
お世話になりました。
またお目にかかれる日まで、お元気で。
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