週末は土日あわせて、結婚式の仕事が10組。
とてもハードだった。
でも一組一組、精一杯の思いを込めて歌わせていただいた。


今週末行った式場は3月末で閉館する。
コロナの影響などではなく、10年の借地契約だとかで、2011年の開館時から2021年に閉館することが決まっていた。
私はその時東京にいなかったけれど、開館してすぐ東日本大震災があったらしい。その日は平日だったけれど結婚式があったそうだ。



自分のシフトとしてはこの式場で仕事をするのは今日が最後になる予定で、こちらに来て6年余り何度もこの壇上から新郎新婦の幸せを祈って誠心誠意うたを歌ってきた。

ソロ曲を歌う時は失敗できないプレッシャーに押し潰されそうな時もあったけど、たとえば歌詩を間違えたり、声が掠れたりひっくり返ったり、一度もしたことはない。
そんなこと当たり前と思われるかもしれないけど、何百回何千回歌ってもミスをしないためには準備しかない。それを骨身に染みて教えてもらった。
準備がすべてと。


でも私たちは結婚式においては添え物、というか、影の存在、黒子的なものです。
目立たない、堅実で職人的な仕事を粛々とするのみです。
それでも一番大事にしていることは「あたたかい」音楽を届けることです。




とても美しい聖堂で(色々むずかしいのでモザイク入れましたが)いつも扉を開けるたび気が引き締まる思いだった。
お世話になりました。
ありがとうございました。



他のいくつかの式場での仕事はまだしばらく続けるつもりだけれど、この式場が閉まることは大きな節目です。





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