「このままだと、久留米先生は自分の判断が正しいかどうか、間違っていないかどうか、疑うこともなく、先生の仕事を続けていくと思うんだ。」
「だろうね。うちのお母さんを見ていても思うけど、大人って、考えが変わらないもん。」
「完璧な人間はいるはずないのに、自分は完璧だ、間違うわけがない、何でも知ってるぞ、と思ったら、それこそ最悪だよ。昔のソクラテスさんと言ってる。」
「ソクラテス?」
「『自分は何も知らないってことを知ってるだけ自分はマシだ』って、そう言ってたらしいんだ」
 
・・・・・
 
「さっきも言ったように、ソクラテスさんは自分が完全じゃないと知ってたんだから、久留米先生はその反対だよ、逆」
 
 
                  伊坂幸太郎『逆ソクラテス』より
 
 
 
 
昨日、思い込みを避けなければと書いて
それは本当に大事だと思うけれど
簡単じゃないということもつくづく感じる。
 
 
そして子どもは大人の思い込みに敏感だ。
この小説では小学生たちが
担任の先生の思い込みを少しでも崩そうと
体を張って臨む。
直球だが、ずしんと来た。
 
 
 
人が人に対してイメージを持つのは
仕方ないと思うけれど
決めつけないで
印象を変えるたびに
何度でも更新していく柔らかさは
いつまでも持っていたい。
それは年齢と関係ないと思いたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今更だけどおうちカプチーノ。
IKEAの安いミルクフォーマーでも
十分美味しくできました。
ミルクが甘い!
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ シンプルライフへ