映画では見たことがある。
わざわざ訳してないことが多いが
「くたばれ」「くそくらえ」
もっと激しいのか
侮辱表現としては
最も強いといっていいだろう。



先週の仕事帰り、
車で自宅近くまで来ていた。
交差点を右折しようとしたら
右から横断歩道を渡ろうとする
女性がいたので
渡り切るのを見届けて
ゆっくり発進した。


すると左後方から
「ウオーーー」という叫び声が聞こえた。
ドアミラーで確認すると
自転車に乗った白人男性が大声を出していて
そのあと中指を立てて
その腕を突き上げていた。



鏡越しだったが
身の毛がよだつほどの恐怖を感じた。



何が起こったのか。
あれは私へのサインだったのか
別の人へのものだったのか
それさえわからなかった。



後方から来て向きを変え
横断歩道を渡るつもりだったのか。
後方から直進してきたなら
赤信号だったはずだし
幅寄せしたり
進行の邪魔はしていない。



この人はいったいどこから来たのか。
そして私はどうすればよかったのか。
わからないが
おそらく間違ったことは
何もしていないはず。
降りて行って謝罪する理由もない。



あの勢いだともしかすると
追いかけてくるのではと思ったが
それはなかった。


自宅に着いても頭の中に
あの突き立てられた中指の
一瞬の映像がずっと残った。



その白人男性の
はっきりした顔は見ていないが
散歩の途中で何度か見かけたことのある
外国人家族のお父さんに似ている気もする。



そうなると
もしまたその白人のお父さんに会ったら
きっとフラッシュバックするだろうし
白人男性そのものが
ひとつのアイコンとして
その記憶と結びつくかもしれない。



同じように
アジア人女性の細かな違いが
わからない外国人が
あるアジア人女性に嫌な感情を持ったら
自分も記号としてその記憶に結びつくだろう。



そう考えると、驚きはしたけれど
大ごとにならず済んだのだし
へんな思い込みは持たないように
自分を仕向けていかないとと思った。

思い込みは避けなければいけない。





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