今日散歩をしていたら
人気のケーキ屋さんの前に
２１日～２３日休業【仕込みのため】
と張り紙があった
明日明後日とすごい数のケーキが必要だから
そのために3日間も準備をするんですね
大阪でケーキ屋さんをしている友だち
(みんなパティシエと呼ぶけど本人は『菓子屋のオヤジ』と言ってる)
10年ほど前から
クリスマス前後の2週間を休みにしている。
クリスマスケーキを売っていないのだ。
いわゆるケーキ屋さんの「かきいれどき」なのに
なぜそんなことをするか
周りは「もったいない」「お客さんも期待してるのに」と
うるさく言ってくるけど
本人は聞く耳をもたない。
夫婦2人だけでしている小さな店
以前は当たり前だと思ってクリスマスケーキを作って売っていた
それこそ何日も前からほぼ徹夜で準備をして
作れるだけ作り、売れるだけ売った
でもクリスマスのあとずっと疲れが残って
良い仕事ができなくなった
それである年「もうクリスマスにケーキは作らない」と決めて
夫婦と愛犬とで年に一度の旅行をすることにした。
それまでは週一回のお休み以外休んでなくて
旅行なんてしたことがなかったのだ。
それ以来問い合わせてくれるお客さんには
「クリスマスは他の店で買ってください」とお願いしてる。
なんだかとてもカッコイイなと思っている。
身体を壊してまで「かきいれ」なくていいし
かえって自分とケーキとの関係を大事にしてるようにも思える。
「あほや」「何考えてんねん」と
毎年言ってる友だちはいるけれど。
普段もリーズナブルな価格でケーキを提供してるので
きっと薄利でがんばってると思う。
夫婦がなんとか食べていけたらいいというけれど・・
また大阪に帰ったらおいしいケーキ買いに行きます。
これは友だちの集まりの時に
彼が特別に作ってくれたクリスマスケーキです
