美しいなぁと思うことを
美しいなぁという顔をして
美しいなぁとそのまま言える
人生の時間の中で
思うこと、やること、言うこと
そのまま揃って生きていることが増えると
幸せ度が増していきます。
けれどふと気がつくと
ズレのような感覚がやってきたりするのも
よくあること。
瞬間、瞬間、自分が揃うことが
とても気持ちよく幸せなのも
それが揃わない気持ち悪さで
人生の時間を無駄に過ごしてるような
心許ない気持ちになるのもまた、
肉体を得た私たちが
この個々の個性からいのちを生きるのに
求めてやまなかった体験なのかもしれません。
何かがささくれて引っかかったまま、
「日常」「そういうことにしてる」として
固まったまま時間の波に流されていくと
初めは少しの引っかかりやズレでも
心に小さな傷をつけながら生き進み、
時間の波のなかでもチクチク、じんじん、
小さな痛みは続いてしまいます。
もちろん、時間の波が洗い流してくれる
忘れさせてくれる恩恵もあるでしょう。
でもそれでも波間に残るズレがあるのに
放っておくと、どうなるでしょう。
そうすると、
だんだんと自分がわからなくなってきて
「そういうことになってるけど
どうしてこんなにモヤモヤするのかな」
「そういうことのはずだけど
どうしてこんなに寂しいのかな。。。」
ズレを無理やり頭（思考）だけで
解決しようとしたら、答えがでません。
さらに視界は曇り、心が曇り、
時の迷子になっていくことがあります。
そんな時はときどき
【美しいものを美しいと言える素直な心】
それをまず取り戻しにいくのがいいですね！
自分がわからなくなってしまうほど
何かから視点をずらしたかったのだから
そんな自分もちょっと笑ってあげましょう。
そして、美しいものを美しいと言える
素直な自分を一瞬でもいいから
取り戻しにいきましょう。
【美しいものを美しいと言える
素直な心でありたい】
この言葉は高校生のときに
親元を離れて寮で暮らすわたしが悩んだ時、
大好きだった美術の先生がくれた言葉です。
悩んだ時は解決をどうこうしようとせず、
ただ美しいものを美しいと言える
そんな場所やものに出逢いにいくんだよって。
そしたら君の素直な心に会えるから、と。
それだけで、その瞬間に
掛け違えたボタンがひとつひとつ
ゆっくりリセットされ始めることを
体感的に、教えてもらいました。
ただその景色の中にいて
「うつくしいな」そう呟くだけで
体験していることと言ってることと
思っていることが揃うんです。
かわいいなぁと思う猫を眺めて
かわいいなぁと呟いてみるだけでもいい。
美味しいものを食べておいしいなぁって
言葉にするだけでいい。
会いたい人に会えて嬉しかったなら
会えて嬉しいと言葉にするんです。
他のことがまだモヤモヤしていてもいい。
何も解決してなくてもいい。
たったひとつ、自分の今の
目の前の景色のなかで
自分の心と身体と思いが揃う、
その素直さの体験だけでいいんです。
そこは、とても大きなトリガー（糸口）です。
小さな一瞬でも、その揃う感覚が
たくさん散りばめられている
素直な時間で、
人生を満たそうとしてみましょう。
そのベクトルはきっと大きく育っていきます。
さっさと手放すとか
さっさと切り捨てることだけが
潔く勇気があり素晴らしいと
されるような風潮もあるけど
切り捨てられなかったことは必ず
自分にしかできない
豊かな体験のためなのだから
心がもがいた時間だって
また肥やしにして
ちゃんとその幸せをつくれます。
幸せのかたちはみんな違うけど
時間に対して、後悔も含めて
自分の心と身体と思いが揃う、
その素直さの体験ととらえて、大きく
納得できることが幸せなんじゃないかな。
リセットのひとときは
割と意識しないと作れないもの。
どんなに切り取られた時間や空間でも
自分のためのリセットの
そのひとときにできるかどうかは
自分の心と身体と思いが揃う、
その素直さの体験をいっぱい重ねて
【素直な時間で人生を満たして生きたい】
というベクトルを育てたいかどうかです。
育てたい、そう生きたいと願うなら
大丈夫。
目の前の道のお花ですら
時間の彩りとなり、
あなたの味方になってくれます。
大丈夫。
うずめカフェ 松本育子
