毎朝の末っ子を小学校まで送っていく
道すがらは、ちょっとした
「センスオブワンダー」の世界だなぁと
感じている。
わたしも子どもと一緒に、不思議で
面白くて豊かな気持ちになる時間。
毎朝同じコースなのに、子どもの目を通して
いろんな生き物に出逢う。
今朝は雨の通学路。
家を出るとまず、家の前の花壇にいる
クモたちが雨でキラキラさせた蜘蛛の巣を
自慢げに披露してるところを観察。
見る見るうちに伸びて花を咲かせてる
ミニかぼちゃの黄色い花に、蟻がいっぱい
入っているのをみて、
「蟻すごいいる!何してんにゃろな」
「蟻は甘い匂いに惹かれて入って
きてると思うけど知らずと受粉手伝ってるんやな。」
「受粉って虫はわかってへんのかな?」
「さぁ、どうなんやろ??」
そんな会話をしながらちょこっと進むと
雨に濡れて咲く露草の青色が綺麗で
また足が止まる。
数メートル進むと今度は、道路の真ん中に
ちびっこのバッタを発見して。。。
末っ子はうまいこと虫を手乗りにするので
今回も
「おいで!そんなとこいたら
車にひかれるで!」
って手に乗せて
花壇へ運んであげてた。
そんな感じで、数メートル進むごとに
何かの生き物を発見する末っ子くん。
「あれ?なんかいた!尻尾みえた!」
「猫かな?猫ってあんな色ある?」
「猫っていろんな色がいるな」
「カラスの羽毛落ちてるわ。」
「羽毛でこのサイズやったら、
カラスの身体何センチくらいかなぁ」
「ほらみて!あそこ!
ちゅんこ(雀のこと)雨宿りしてるわ」
「苔てすごいなぁ、雨で元気そうやなぁ」
途中のお地蔵さまと龍神さまの古神木に二人で軽く挨拶する。
「雨のつぶつぶが見えるで!」
「この植物(アスファルトの隙間に生えてるピンクのボールみたいな小さな花を咲かせる草)
あちこち、すごいとこから生えてんなあ!」
やっと学校についたら、
「ナスの花きれいやな」
「ナスって茎も実も花も濃いい紫なんやな」
校長室の生き物たちの世話に向かい
メダカ や金魚、カブトやイモリをチェックし
こないだ連れてったカナブンが
死んでしまってるのを見つけてじーっとみる。
なにを感じているのかな。。。
そのあと、やっと教室へ。。。の前に
階段上がったところで急に「ん??」
廊下の地面に羽の白い小さな虫がいるらしく
「こいつなに?!」
「はねある!白いなぁ。なんか運んでる」
保護色みたいでわかりにくいのに
よく見つけるなぁ。。。と
しゃがんでみると、本当になんか運んでた。
「なに運んでるんやろ?ほこりかな?」
「なんていう虫かなぁ」
「あ、こいつなんかの死体運んでるで」
「不思議な色あいやなぁ」
そこから、しばし観察して、ようやく
教室に入っていきました^ - ^
わたしは、送った学校からの帰り道
いつも龍神さまの神木に「ありがとう」を
祈って帰る習慣です。
こういう時間を大事に守ってくださってる
土地の神様ありがとうってつくづく思う。
我が子ながらすごいなぁと感心するのは
『生き物を見つける目』だ。
彼にとって通学路は、「学校に行くためのもの」
ではないんだろうな。
幼い頃はわたしもそうだったなぁと
思い出すけど、いつも目がついて行けなくて
「あ、あそこ!なにあいつ?!」
「ほらみて!ほらあそこに歩いてるやん」
って言われてもすぐにはわからない。
あっという間にあちこち、生き物たちを
発見していく末っ子の目がいつもこれからも
生き生きしていてくれますようにと
また、お地蔵さまに祈った今日でした。