九月九日【重陽の節句】

 

玄関に、嵐山・法輪寺の<菜萸袋>と

平安神宮の「花御札」九月を飾った。

 

「五節句」は平安時代初期に中国から日本に伝わり

貴族社会を中心に広まったとされている。

 

中国では奇数は陽数で縁起がいいとされ、

陽数が重なる日に無病息災や子孫繁栄を願い

祝の宴や開いたのが起源とのこと。

 

その一方で、

陽数が重なると災いが起こりやすく

不吉との考えもあり、

最大の陽数が重なる「重陽の節句」には

邪気を祓う風習が残されている。

 

 

10年くらい前、姫路の友人と

河原町五条下ル『市比賣(いちひめ)神社』の

「重陽祭」を終えると

急いで阪急電車で嵐山へ。

 

午後1時から始まる

「法輪寺」の重陽節会」に

ぎりぎり間に合った。

 

◆嵐山・法輪寺

「重陽の節会」一日限り授与

<菜萸袋(ぐみ袋)

菜萸の実を入れた紅嚢を飾り

邪気を払う

 

 

  添えられた「古事」によると、

  費長房に武芸を学んでいた恒景が

  房があるとき景に、今年九月九日汝の家に災がある、

  当日、一族に紅嚢に菜萸を入れ臂にかけさせて

  山に登って菊酒を飲めば、災を免れるという。

 

  景がその通りにすれば、家畜、鶏、犬、羊、豚の類は

  悉く死亡したが、一家が厄なきを得たことにより

  これらの儀式が生まれたとのこと。

 

◆平安神宮

「花御札」9月

平安神宮の花御札は現在は授与されていないが、

こちらも10年位前に東京の友人とお参りして

授与していただいた。

1月〜12月まで12枚の「花御札」全種揃っている。