~京都高島屋「大九州展」より~
薩摩菓子所・富久屋の郷土菓子
<けせんだんご>


京都高島屋で19日まで開催中の「大九州展」。会場を回って目が合ったのは、初めて見る葉っぱで挟んだお団子「けせんだんご」

葉っぱは「けせん」とよばれるニッキの葉で、語源は方言で「気にしない」という意味。暑い鹿児島では食物がいたみやすく、殺菌作用があるニッキの葉を使うと安心していられる、気にしなくてもいいということ。

ニッキは三本葉脈がはっきりした葉と独得の香りがあり、観葉植物として販売されていますが、アジアの熱帯が原産なので、日本で栽培されている地は鹿児島や高知・和歌山など数少ないようです。



おだんごの材料は小豆、自然薯、米粉、黒糖、よもぎ、天然温泉水(寿鶴)、肉桂、塩。ニッキの葉は香りが強く、紅茶に入れても楽しめる。

おだんごは「かからん葉 ( サルトリイバラの葉 )」で挟むと「かからん団子」になり、いずれも端午の節句や冠婚葬祭に使われる。







「薩摩菓子所 富久屋」は大隅半島の鹿屋市で天保年間の1860年創業の老舗。
ホームページの「商品カテゴリー」または「特集」→「郷土菓子」→「けせん団子」に進んでいただけば購入できます。
真空パックで5個入・594円です。物産展の方が少し高値でした。
http://fukuya.ocnk.net

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