夏の空が好きです曇り


時々、病室の窓から見える空を色鉛筆で描いています。空描くの、けっこう難しくて練習中です。


さて、今回は抗がん剤治療の合間に、親不知を抜歯したことエピソードを紹介します。
造血幹細胞移植のドナーが見つかり、治療も落ち着いたタイミングで今しかない!となり、抜歯することになりました。



2025年のクリスマスイブのこと。

入院初期から、看護師さんから口腔ケアの大切さを説かれ、抗がん剤治療前に歯科で口腔チェックがあったり、口腔環境に対する自分の認識の甘さを感じていたところに、移植するなら親不知は抜いたほうがいいねと歯科医。

感染源になりかねないから感染リスク排除のためには重要なことみたい。移植の話はまだ出ていない時期だったので、私としては「どうなんでしょうね?」と回答するのが精一杯であった。

というのも昔、歯科矯正で抜歯しており抜歯に対する抵抗感があった。さらに、以前歯医者で1本だけ親不知を抜いたことがあって、下の親不知は埋まっているからうちではできないとかって言われて抜くとしたらとても大変な思いをしなきゃいけないんだろうなと思っていたから、直感的に嫌だなと思っていた。


白血病治療が優先だから抜歯については保留になっていた。抗がん剤治療中はできないし、抜歯後も2週間くらいは治療ができないので、先生もタイミングを見計らっている感じだった。
ただ、入院中に口腔ケアを入念に行うようになって、確かに奥の歯が磨きづらくて食べた物が詰まるのが一層気になるようになっていた。


抗がん剤治療の2クール目始まってからもうすぐ1ヶ月という時期、前回のクールとは違って白血球の回復が良い感じだった。

そして治療開始から28日目くらいに骨髄検査を実施。クリスマス3日前であった。この結果で年末年始に家に帰れるか決まるなと思っていた。
夕方にはある程度結果が出ると聞いていたが、午後一くらいに先生がやってきて速報値で悪い細胞が5〜6%と報告を受けた。
寛解基準は5%以下ではあり、微妙なパーセンテージではあるけど、前回は悪い細胞が40%くらい残っていたので、それに比べれば上々の結果だと思った。


年明けから今回と同じ治療をもう1クール行う予定と先生。その間2週間ほどあるので、「親不知抜きましょう!」とのこと…!
そして「年末入っちゃうので、急ですが明後日を予定します」と言われて動揺する私。

そうだよね、今抜かないと抜くタイミングないよね、、(あぁ、年末年始は美味しいものを美味しく食べられるのだろうか…)明後日はクリスマスイブだなぁ。

ということで、移植へ向けて親不知を抜きました。
合計3本、2時間にわたる抜歯手術だった…
やっぱり埋もれている下の2本は大変だった。

歯茎を切って埋もれている歯を砕いてペンチで引っこ抜くのだが、すごい時間かかってた。先生にも「時間かかってごめんなさいね」と言われたから本当に時間かかったんだと思う。特に1本目が大変で、麻酔してても痛いし、神経もがっつり見えてたみたいで、事前に聞いていた下唇の麻痺の後遺症の不安もよぎったし、口を開け続けるのもキツくて泣いた。

顔を覆っていたエプロンがびちゃびちゃ、背中も汗だく。笑
下の歯2本終わって、最後上の歯で、もう限界ってなってたんだけど、上の歯は5秒で抜けて笑った。

車椅子で病室に戻るともう夕方。クリスマスイブは毎年恒例で看護学生がキャンドル持って病棟を回って“きよしこの夜”を歌ってくれるキャンドルナイトがあるんだとか。

抜歯でそれどころじゃなかった私のところにはいらっしゃらなかったのだけど、歌声は聞こえてきた。そして夕食はクリスマスディナー!いつもより豪華で洋風な病院食が出てきた。デザートはホイップがのったいちごムース(初めて出てきた)だったけど、抜歯直後、噛めず血の味になっちゃいほぼ食べられず。残念すぎた。

止血カバーの隙間から流れ出てくる血。何回かガーゼ噛んで、セルフ止血。うぅ、辛し。

だけど、砕かれて細かくなっている抜けた歯を見てると結構悪くなっていたから、抜いてよかったと思った。

以上、2025年のとんでもクリスマスプレゼントのお話でした!




今回もお読みくださりありがとうございますカキ氷