抗がん剤の治療開始から2週間、粘膜障害による腸炎は落ち着いてきて、お腹の違和感は改善してきた。
読書をしたり、調べ物をしたり、ポッドキャスト聴いたり、入院期間を院内留学期間と定めたインプットタイムをしっかり取れるようになってきた。
時には歌い、学びのアーカイブを聴き、日記を書き、今までの人生を振り返り、日々の感謝を書き出し、自分と向き合う時間に重きをおいていた。
しかし、午後になると発熱する日があったり、朝起きたら熱があったり…そんな日々が期間にして約2週間。
発熱の原因になっている感染や菌の特定のために48時間毎に血液培養検査の採血して、抗生剤の点滴は2種類に増え、赤血球と血小板の輸血をして…という日々。
そんなこんなであっという間に1ヶ月経過。
山が見えるお部屋でよかった。この1ヶ月で山が紅葉して、季節の移り変わりを感じられた。1箇所圧倒的に真っ赤に色づいているところがあって、自宅近所の紅葉が綺麗な公園だろうな〜と思ってずっと眺めていた。
今年は観に行けるだろうか…血球が回復してきたら外泊とか一時退院とかできるのかな?と期待しながら、隔離部屋で淡々と祈っていた。
治療開始から3週間経過した頃から髪の毛が抜けてきた。
まず、寝ている時に枕との摩擦で抜けていることに気づき始めた。
次第に頭皮がキュッとしてきて、ブラシを通すとザッと抜けるようになった。
極めつけは洗髪で、シャンプーして湯で流すとあっという間に排水口が髪の毛で塞がった。そしてドライヤーの風でまた抜けまくり、床が髪の毛だらけになる。
親切な看護師さんが予めこれらが起きると教えてくれていて、心構えが出来ていたことが救いだった。
聞いていたことが本当にそのまま起きて、冷静に対処し受け入れた。
ビジュアル的に一番嫌な時期は、髪が残っているところと抜けたところがまだらになっていた頃かな。
全体的に抜け切ったら清々しかった。
帽子やウィッグのをリサーチしたり、体験談を読み漁ったりした。ある種ヘアスタイルを自分で選べるわけだから楽しみたいな〜なんて。
そして、治療開始から1ヶ月経過した頃、骨髄抑制からの回復の兆しが見えてきた。
赤血球と血小板の数値がまず回復してきた。肝心の白血球の数値は伸び悩み。
血球の回復の仕方は人それぞれで、白血球のうち単球が少し増えてきているので週明けにもっと回復してくるでしょうと主治医の先生。
白血球の中の好中球の数が回復しないと部屋から出られず、シャワー浴びれないからそろそろ頼みますよ〜と祈りながら、この部屋で過ごす5回目の日曜日を迎えた。
そんな頃、上司よりオーガニックのにんじんジュースが送られてきた。
義務だと思って毎日飲んでとのこと。感謝!
血球の回復を心から待ち望んで過ごした、紅葉が見頃を迎えつつある2025年秋のことです。
