母を亡くした後の悲しみと喪失感。
父を亡くした後は、母が側に居てくれた。
毎日家に帰ったら、母が待っていてくれた。
出かけるときは『行ってきます』
帰ると『ただいま』と言うけど今は家に帰っても誰もいない。
帰宅して一番にすることは仏壇の前に座り、お線香をあげて
今日も無事に一日過ごせたことをご先祖様に感謝する。
それから母の遺影と遺骨の前に座り『お母さん、ただいま』と
母の遺骨の入った骨壺を撫でる。
行ってきますとただいまを言う時、必ず母の骨壺を撫でている。
母もっと感じたいときは、膝の上に抱えギュッと抱きしめる。
骨壺があることが今の私の精神を安定させている。
母が居るから、母が待っているからそんな気持ちになる。
父が亡くなった後、母に『たまには出かけたらいいのに』と言ったら、「お父さんが一人になるからかわいそうで家を空けられない」と言ったことを思い出した。
その頃は、なんでそう思うんだろうとたいして気にも留めなかった。
帰宅すると必ず母が待っていてくれたから、父を一人ぼっちにさせているとは思いもしなかった。
私も今は同じ気持ち。
母が一人ぼっちで家で待っていると思うから、家に早く帰りたくなる。
母のことが恋しくて寂しくてたまらなくなった時は、骨壺を抱きしめて思いっきり泣いてしまう。
母を心配させてはいけないと思うけど、わけもなく涙が溢れてきて悲しくなってしまう時がある。
ずっと母と一緒に暮らしてきたから、母が居ないと時間の使い方もわからないし、何をしていいかもわからない。
四十九日に納骨をする予定にしているけど、家に母の遺骨がなくなったら、私は寂しさに耐えられるかなと不安になる。