今日で母が亡くなって四七日。



朝早く携帯が鳴った。
朝早い電話はなんとなく嫌な予感がした。
いとこからの着信。
出てみるとやはり訃報だった。



大好きな伯母が亡くなったとの知らせだった。
施設に入所していた伯母は、母が亡くなった後に面会に行くと、かなり気落ちして泣きながら母との思い出を語ってくれた。



肺の病気を患い足腰が悪くて歩けなくなり、施設に入所していたけど、私も母に付き添って居たからなかなか会いに行けなかった。


母が亡くなった後に、何度か会いに行った時は、状態も安定していてたくさんお話してきた。
差し入れのいちごも喜んで食べてくれた。


「みんな死んでしまって、寂しいね。私もそろそろかな。」と伯母が弱音を吐くので、
『おばちゃん、お母さんの分も長生きしてね。親には長生きして欲しいんだよ。お母さんが居なくなって、頼りになるのはおばちゃんだけだからね。』
そう言うと優しく微笑んでくれた。



『おばちゃん、またくるね。』
そう言って帰って来た。


その一週間後、伯母のお姉さんが亡くなった。
義理の妹の母の後に、姉の死。
それでかなり気落ちしていたらしい。


高齢だけど、ボケずにしっかりしていたから、精神的ダメージが大きかったのだろう。
大切な人が次々と亡くなった時の悲しみは計り知れない。


訃報を聞いて、伯母の家に行ってきた。
伯母の顔を撫でながら、
『おばちゃん、今日面会に行こうと準備色々してたのに間に合わなくてごめん。』
そう言いながら溢れる涙が止まらなかった。



伯母の体はまだ温かく、眠っているようだった。


自宅に帰り、
『お母さん、生きてる内におばちゃんに会いたかったよね。でも、やっと会えるよ。おばちゃんと一緒にお浄土に行ってね。』
母の遺骨に話しかけた。


会えなくて話せなかったこと、これからいっぱい話せるといいね。



また、大切な人が亡くなった。
心の支えが一つ無くなった。
辛くて…寂しくて…。
心がついていけない。