ここまで「一縷」について、少しずつ書いてきました。
どんな時に聴いてほしいか。
なぜ最初は音だけで届けたいのか。
そういうことを書いてきた中で、
今日はこの作品の中で、
自分がいちばん残したかった感覚について書いてみたいと思います。
「一縷」は、
悲しみを消して前向きになるためだけの曲ではないと思っています。
苦しみや痛みは、
無理に消そうとしても消えないことがあります。
時間が経っても、
言葉にできないまま残るものもあります。
でも、だからといって、
そこに何も残っていないわけではない。
見えなくなりそうでも、
細くても、弱くても、
まだ消えていないものがある。
自分がこの作品の中でいちばん残したかったのは、
そういう感覚でした。
ただ明るくなってほしいとか、
ただ元気になってほしいとか、
そういうことだけではなくて、
痛みを抱えたままでも、
それでも生きていけるような感覚をこの曲に残したかったんです。
前の私のブログのタイトル知っている人いますか?
「私の心模様・・・♪」でした。
過去につらい経験がありました。
家に引きこもり、
そして自分自身、
無理に前向きになろうとして余計につらくなることがありました。
その時始めたのがアメブロでした。
目的は世間と繋がりたい。
ただそれだけ・・・・
だからこの曲では、痛みを消すよりも、
そのまま抱えながら進む感覚を大切にしたいと思いました。
「灰色の空が 今も煌めいて」
という言葉にも、
そういう想いを重ねています。
灰色なのに、煌めいている。
普通なら、あまり結びつかない言葉かもしれません。
でも、自分の中ではそこに、
この作品のすべてがあるように感じています。
綺麗なものだけが光ではなくて、
傷ついたままでも、苦しさを抱えたままでも、
その中に確かに残っているものがある。
「一縷」は、
そういうものをすくい上げるような曲でありたいと思っています。
4月1日には、まず音だけでこの作品を届けます。
その時、この感覚が少しでも音の中から伝わったら嬉しいです。
私の心模様は、あなたの心模様という意味を込めて、
ブログのタイトルにしました。
音楽も私の経験が、
誰かの心に静かに残る曲になってくれたらと思っています。
4月1日、まずは音だけの「一縷」の中で、
この感覚がどう響くのか受け取ってもらえたら嬉しいです。
