ある意味、塾の講師は、学校の先生より密度高く子どもたちと接しております。
私が、大手塾勤務の時は、自教室での授業以外に、トップレベルクラスの教科担当をしておりましたから、自教室の生徒との時間が減り、生徒の理解にかんしてかなりの工夫をしました。
そういう意味では、学校の先生は、自分のクラスの生徒たちを見る時間は塾講師よりはるかに多いと思います。しかし、塾は1クラスが学校の1/3~1/5くらいの人数ですから、その分、密度高く、子どもたちを知ることができます
さて、そうした塾講師の情報は、親御さんも利用すべきだと思います。
塾は、いわゆるサービス業とは異なり、親御さんがお金を払うのに、その利益は親御さんが受けずに、子どもが受けるという特殊な形態を持っております。しかし、お金を支払っているのは、親御さんですから、そこは遠慮なく、塾を利用すれば良いと思うのです。
例えば、「子どもの学習方法を見ていると自分の時と違っていて、不安である」とか「学校の先生が○○と言っているが、塾としてはどう考えるか」「家では、反抗期で言うことを聞いてくれない、どうしたらいいか」などなど、多くの子どもたちと密度高く接している塾講師だからこそ、答えることができること、参考になることはたくさんあると思います。
塾講師の豊富な経験をその講師の中だけで終わらせるのは、もったいないです。ぜひとも、保護者の方は、塾講師からその経験を引き出し、ご家庭における子育てに役に立てて欲しいと思います。