702-やっと見つけた1冊の本 | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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④ 村八分は違う。

小さな島で、その村から逃げ出したいが、逃げ出せない。死にたい。朝昼晩、毎日、この二つを実行することを模索しながら、大阪の中学校へ転向するまでおよそ3年間もがき苦しんだ。

 

 

まだ世の中を知らない小さな中学生がですよ。でも、やはり、まだ中学生、世の中に出て何もしないで死ぬのは悔しいと、いう気持ちが強かったから、死なずにすんだと思う。楽しいはずの私の中学時代の3年間は刑務所服役時代だった、といってもみたくなる。

 

人生で一番長かった苦しい、苦しい3年間であった。3年の10倍の30年よりも長かったように思う。楽しいことはあっという間に過ぎる、苦しいことはその逆のようだった。神様は何でそんなにしたんやろうか。

 

 村八分にされて中学に入ってから、私はすぐに図書部員になった。一番の嫌われモンが猛烈に反省して、人に好かれる人間になりたかったからである。目が覚めたのだ。図書部で、「人に好かれる方法」を書いた本を読み、それを実行に移したかった。

 

それからもう一つ図書部員になった理由がある。放課後遅くまで図書部員活動をしていると、学校から家に帰る時間帯が彼らとずれるからである。でも小さな喜界島の早町中学校学校図書部には「人に好かれる方法」を書いた本はなかった。今、考えたら「人に好かれる」学科を教える中学校があるはずはない。続く