284-一人寝の子守歌 2 | ikoma-gun(フリムン徳さん)のブログ

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残りご飯をマイクロオーブンで3分ほどチンして、

テレビを見ながらの一人での食事。

信じられないくらいおいしくない。

そんな時にNHKのテレビの番組が変わった。

「お一人様の幸せ食事」と画面に書いてある。

「何がお一人様の幸せ食事」や、腹が立ち、

泣きとうなってきた。

テレビまでが徳さんをいじめているようだ。

これは「たまには嫁はんの苦労も考えて、

大事にしなさい」というウヤフジ(ご先祖様)の

お告げのようにも思えた。



 嫁はんは10月初めに、日本へ帰って、

もう3週間が経つ。

あと1週間でアメリカのわが家に戻ってくる。

還暦の祝いのために喜界島へ帰っている。

還暦になったら、喜界島にある3つの中学校の

同級生は世界中どこに散らばっていても

一堂にはせ参じる。ただの集まりとちゃいまっせー、

『はせ参じでっせー』。

喜界島で還暦祝いをするのが慣わしとなっている。

それは毎年の喜界島の一大行事にもなっている。

ヤマトから古里帰りした還暦の同級生が喜界島を

潤わす日でもある。

それが、そんじょそこらの祝いではない。

もうこれは祭り以上にうきうきし、興奮する

『感激物語を創る』日である。

喜界島の中学校を卒業して東京、大阪、外国へと

飛び立ち、離れ離れになった同級生と20年ぶり、

30年ぶり、40年ぶりに会って、涙を流しながら、

島ユミタ(喜界島方言)で語り合い、

抱き合う日なのである。

続く