3 昔、美代ねえが喜界島からロスの私の家へ
アメリカ見物にきた。長年ロスに住んでいる遠い親戚の
お爺さんも美代ねえに会いに私の家へ来た。
彼は美代ねえとふた従兄弟であり、同じ小野津村出身である。
私はその前の晩、このお爺さんが雲に乗って私の家の玄関へ
すーっと入って、消えてなくなった夢を見た。
それを美代ねえに言うと「そんな縁起悪い話はするな」と
怒られた。ところがその夢は的中した。
その日の昼2時10分、そのお爺さんは島の思い出話をいっぱいして、テレビを見ながら脳溢血で倒れてあの世へ行ってしまった。
この私の正夢よりもより具体的に、ウヤフジと会う方法を
書いた本を見つけたのです。これはやはりウヤフジが私に
この本と会う様に仕向けたに違いありません。
一気に読み上げた。福島大学の教授(飯田史彦著)
「生きがいの創造」という本です。
死んだあの世の人のことです。
その内容が喜界島で小さい頃に聞かされていた
年寄りのおじいさん、お婆さんの言っていた事とほとんど同じなのです。
1、あの世はある。
2、死ぬ時には暗いトンネルを潜りぬけてきれいな花畑が見え てくる
3、死ぬ時は、前に死んだ親兄弟、親戚が正装して、並んで迎えにきている。
4、死んだら、すべての苦しみから開放される。
5、死んだ人は生きていた時に受けた仕打ちもすべて許してあげる。
6、死んだら、また誰かの体に入って生まれかえる
7、ウヤフジはいつも私達を見守っている
8、どんな苦しみも、どんなひどいことにあっても、それは自分に与えられた
ものだから、逃げたらいけない。だから、それを克服する ために頑張る、
その頑張りが自分を進歩させる。そしたら、必ず、開けて くる。
続く