21 「私のリサさん」
ラン、ラン、リン、リン、ルン、ルン、
楽しい ラリルレロ に
リサさんの リの字がある
りんごのような 赤いほっぺのリサさん
リサさんの “リバーサイド”の 歌声聞いて
胸の中が ラリルレロ と揺れる
彼女の歳を 若く想像するだけ
サラ、サラ、と流れる川の
淋しい サシスセソ に
リサさんのサの字がある
サングラスかけると どこか淋しい リサさん
リサさんの 後姿 眺めれば
胸の中が サシスセソ と騒ぐ
もう彼女の歳は聞けない
ラリルレロ の中のリサさんも
サシスセソ の中のリサさんも
横顔が素敵
真心が素敵
惚れた彼女の歳は関係なし
彼女の小さな右の手のひらに
リの字を小さく書き
私の大きな左の手のひらに
サの字を大きく書き
その手と手が
いつか触れるのを夢見て
わたしの心は淡い色で震えている