ここ最近、高断熱を売りにする住宅会社さんで良く採用される現場発泡ウレタン断熱。

従来のグラスウールによる断熱が苦手なとする筋かい等による狭い部分や隙間もしっかり断熱できるため断熱欠損が少なくなり、断熱効果が高いことから近年急速に普及しています。

 新築一戸建て工事現場施工品質チェックの断熱材検査で検査に行くと、規定通りの厚みが確保できていないケースがあります。特に屋根部分の断熱でみられ、壁の場合ほとんどありません。これは壁は吹き付ける際目印となる柱や間柱が一定の間隔で存在するので吹き付ける職人から柱の厚みのどの部分まで吹き付けると規定厚みが取れるのかが分かりやすく、また吹き付けした後に柱の部屋側から断熱材までの残り寸法(105mm角の柱の場合、75mmの断熱材を吹き付けると残り寸法は30mm)を測ればおのずと断熱材の厚みがわかるので厚み不足はほとんどありません。しかし天井の場合には主に母屋と呼ばれる部材の間にシートを張ってそこに吹き付けるのですが、この母屋の間隔が広く厚みの目印となるものが無く、また上を向いての作業のため目測がききづらいため厚さにばらつきが生じるケースがあります。

 以前検査したお宅では本来80mmの厚みがあるはずでしたが、計測すると薄いところではその半分の40mmに満たないところもあり、全体でも80mmの基準を満たしたところが少なく、再度増し吹き付けが必要なケースもありました。

 しっかりした施工会社は写真にあるような断熱材厚み検査ピンというものを使用し、目視にて薄いと思われる箇所に規定の厚みのピンを挿して、ピンが最後まで挿しこめるかどうかで厚みを計測するなどして規定の厚さがしっかり確保できるように自主検査をやっておられるところもあります。このピンの頭を見るとその数字により一目瞭然で断熱材の厚みがわかります。

 完成してから厚み不足に気づいても直すことが難しいので、ぜひ施工品質チェック検査を入れることをお勧めします。(iK 宮島)