本年は早くからの猛暑で エアコン祭り開催も早かった。
工場でも 数あるエアコンゲージの奪い合い。
サッと点検、整備して納車と回したい!
同業者様からのご依頼、プジョー508 2012年、エアコンきかない。
状況確認からコンプレッサーマグネットクラッチ入らない、ファン回らない。
電源、ヒューズ回路を点検したが異状はなし。
マグネットクラッチとコンデンサーファンに直接電源を供給すると問題なく作動する。
何となく察がついていたが、ファンレジスターを点検するために
イタフラ車が得意な同県のSさんにラインで配線図をおねだりすると、
[ファン回らないとマグネットクラッチ入らないです!レジスターですね」と秒殺(笑)
目視では解らいので基盤を確認すると、案の定燃えていた。
レジスターの交換を終え、サクッと終わるはずだったが・・・、
動かない??
やっぱりSさんに配線図をおねだりするとラインで、ハヤ” 数分で返信あり。
ファイネスで検索かけるより早い(笑) さらに情報をいただき感謝×2
故障フォルトが残ったままだとフェイルセーフからコンプレッサー回路は停止のままとのこと、
消去方法も、「$#&'###&%128???・・・#$% !」 ここは頂いた情報なのでモザイク(笑)
しかし、ど~しても故障フォルトの消去ができない。
診断プロセスとしては間違っていないと、思う?
Sさんにいただいた配線図を追っていくと最終的にエンジンECUにたどり着く。
ファンレジスターLO回路がECUでコントロールされない。
レジスターの焼損が原因でエンジンECUもやられたか?
ここからが配線図を頂いた本領を発揮する!
レジスター~ECUまでの配線もサックと確認でき、異状なし(汗)
この先は嫌だがECU内部を点検か~、そして非分解だがカバーを外す。
目視でECU内部は異常なし、ECUがどこで停止させているか追っていく。
そして1個のトランジスターにたどり着いた。
トランジスターがレジスターをアース制御で作動させている。
トランジスターの物理的故障なのか?何かの制御でトランジスターを停止させてるのか?
こんなケースは ほぼほぼECUは正常と思いながらも、念のためECUの在庫を確認すると
国内在庫なし納期未定、ということは頻繁に壊れる部品でもないということと勝手に解釈(笑)
故障フォルトが消えない、そしてトランジスターが作動しない・・・?
○axiSySで数回繰り返すがダメ!
いろいろ想定しつつエンジン関連のフォルトを入れるが普通に消去できる。
ふと、別のスキャンツールで試してみようかと思いKT○で試す。
故障コードは○axiSyS同じ、そして消去してみると、
あ~ら不思議!! Maxi○ySで消えないものがK〇Sで消去した。
ここで判明、故障フォルトの消去できない原因はスキャンツールだった。
今回はスキャンツールに騙された。
スキャンツールもやはり強弱があり複数持つのが有効だがアップデート等費用もかかる。
使用すれば対価として頂戴するのは当たり前、病院で検査して費用のかかるのと同じこと。
そして暑っちい日々がまだつつく・・・。