ワゴンR MH23S 始動不良 | 一休の整備記録簿

一休の整備記録簿

日々の自動車メンテナンス記録

すっかりご無沙汰してしまいました<(_ _)>
最近では部品交換によるECUのバグ、そしてUpデートならぬリプロがこんなに
あるものかと、日々悩まされております。
自動運転やら将来は・・・、 
あっ、おらはそんなに長くないので心配ないですけど(笑)

ワゴンR  21年 MH23S 始動不良、セル回らず入庫です。
プッシュボタンスタートなので、リモコンキー電池とバッテリーを確認、
始動してみるとIGスイッチはONするが、うんともすんとも言わない。

・始動系回路異常か?
・セルモーターか?
・セキュリティー系なのか?

当たり前だがここ重要で、下手すると遠回りするケースも多い。
ここからはスキャンツールの登場なのだが、テスターによっては
イモビ系に入れないものも多いようだ。
仮に入れたとしても、イモビ項目ではNOフォルトの場合も多い。
今回も同様でフォルトはBCMとステアリング系のみだった。
やはり全体のシステム点検が必要かと・・・。
故障コードは「B1162 ステアリングロックユニット内部異常」
この部位、サービスキャンペーンに該当しているがキャンペーン済みらしい。
そしてステアリングロックが解除するかどうか確認!? 心なしか?
ロック解除モーターの作動音が大きいような気がするが、IGスイッチON
ロックは通常に解除される。
ファイネスからB1162に関する点検要領を見るが、ステアリングロック
ユニットの電源、アースの点検と記載はあるものの最近は面倒くさい。。。
イメージ 1
せっかく有効なテスターがあるのだからとデーターモニターを確認すると、
ステアリングロック/アンロック信号の作動が確認できる。

・IGスイッチOFF(ステアリングロック状態)
イメージ 2


・IGスイッチON(ステアリングロック解除)
イメージ 3
モーターは正常作動していることからロック/アンロックを検出しているアンロック
スイッチの不具合が濃厚である。
解説書等を読んだわけではないが、IGスイッチON→アンロックスイッチOFFからONに
ならなければECUは始動指示を出さないのだと思う。(憶測)
よって、内部スイッチ不良と判断しステアリングロックユニットASSY取替で完治した。

IGスイッチON(ASSY交換後)
イメージ 5
イメージ 4
きめ細かな故障診断も必要だが整備書の方法が全てではなく、整備書に記載が
なくともスキャンツールの表示や数値で判断できることも多い。
ますますサーキットテスターの出番、使い方を忘れてしまう(汗)