子どもを保育園に通わせていると、たくさんの保育士の先生と知り合いになります。プライベートにかかわるので、直接ご経歴を聞くことなどありえませんが、保育士の先生方の経歴には大きく分けて2つのパターンがあります。
①高卒後すぐ、あるいは多少の回り道をしたとしても大学、短大、専門学校の保育士養成課程に進み、保育士試験の筆記・実技を受けることなく保育士資格を取って現場に入った方。
②高校卒業時の進路決定時に保育の仕事を目指そうとしなかったか、金銭的な事情で養成課程への進学をあきらめた何らかの理由で保育士養成課程を経ずに保育現場に入った方。
そして②の方は、保育現場で働き始めるのと保育士試験合格のどちらが先かという順番があるはずで、保育士合格が後だとすれば、現場で働きながら取ったということになります。
学校へ行けば取れる資格ではありながら、学校に行かないで取る、ということをどう考えたらいいのでしょうか。私のように別の仕事をしていて、保育士になる予定はないが別の理由で合格を目指すというならともかく、保育の仕事に就こうとして資格取得を目指す場合、専門学校に入り、卒業することは、懇切丁寧に教育や実習を受けられるわけですから、試験の勉強をして合格するよりはハードルは低いはずです。
しかし、学校に行けば、最低でもおよそ200万円ほどのお金と2年間という時間はかかることになります。これが試験勉強であれば、有料の講座を受講したとしても、さすがにそこまでのお金はかからないはずです。一方、時間については、筆記試験に3年間有効の科目合格制度があり、年2回の受験機会があるといっても、フルタイムで働きながらだと果たして2年間で受かるかどうか、保証の限りではありません。
それでも養成施設に入らずに、まず保育の現場に入って働きながら試験合格を目指す人がいるのは、保育士資格がなくても保育補助者として現場に入ることができ、働きながら試験に合格して職責・待遇の向上を目指せばいい、という考え方があるからではないかと思います。
そういうと、保育士資格がなくても保育園で働けるの?と疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、働けるんですよね。看護師資格がなくても病院で看護の仕事(看護助手)ができるのと同じで。
よく、認可保育所のスタッフは全員が保育士だから、認可外に比べて保育の質が高いと言われることがありますが、認可保育所には無資格者はいないのか?というと実はそうとは限らないんですよね。正確にいうと、施設基準上の定員スタッフは全員保育士ですが、基準を超える+αのスタッフについては無資格者でも構いません。これは悪い意味ではなく、人手を手厚くする増員スタッフまで全員保育士である必要はないってことです。
なお、認可外施設の場合は、全員が保育士である必要はなく、有資格者の配置基準を下回らなければ無資格者を置けることになっています。こうしたことも、保育士の勉強でわかることなんですけどね。
