雨っぽいのに降ってこない変な天気です。
今日は出張の時の写真の左下に出ている本の話。
『断腸亭日乗』(永井荷風 岩波文庫)
荷風の日記なんですけど、そばにいたらめんどくさいおじさんだなと思いました。
例えば、歩いていたら荷風の名前を連呼する子供たちに遭遇。
かりにも文士様に対して、このようなことをするなんて
とんだ悪ガキだ、昔はこんなことはなかった、育てた親も親だ
とご立腹。
関東大震災の時は、焼け野原になった地区を訪れて、こう書いています。
帝都荒廃の光景哀れというよりも愚かなり。・・・この度の災禍は天罰なりというべし。
・・・外観をのみ修飾して百年の計をなさざる国家の末路は即かくのごとし。
自業自得天罰覿面というべきのみ。
ヨーロッパやアメリカ留学をしてきたインテリ荷風にとっては、
東京は、汚く、臭く、百年後を考えた都市設計ができない街と思われていたみたい。
荷風の作品は好きだけど、人物はねえ・・
昨日のお祭りの飾りは今だなんなのか分からず、気になる~~