早春、湘南海岸石 | 水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

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水石の深淵なる美を見つめて

父自採の湘南海岸石を飾ってみます。

 

 

 

分類としては重ね山ですかね・・・

 

座りも良く、三面の法則にほぼ適った石です。

難点を言えば右裾が足りない事と後ろが少し上がっています。

 

水盤は平安隆美堂作、『青銅布目地紋切立楕円』です。

 

落款です。

 

布目地が渋い演出ですね。

 

足も出しゃばらない大人しいデザインですね。

 

設えてみました。

 

卓は、『紫檀甲玉透机卓』です。

一雨会で特注した卓だそうで、上品で使い勝手の良い品物です。

本来は三つ揃えの卓だそうですが、私が手に入れたものは一番小さなサイズらしいです。

 

座りが良い石だけに、薄い銅板飾りが可能となり

大変スッキリとした粋な飾りとなったと思いますが・・・如何

 

掛物は蛭子屋里径作『早春』

 

猫柳と

 

鶺鴒の図です。

 

 

 

水を打った後の濡れ肌です。

 

海ズレの石だけに濡れ肌は申し分ありません。

見ていて飽きの来ない山形石だと思います。

座りの安定した石は飽きが来ないですねぇ・・・