添配の事など | 水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

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水石の深淵なる美を見つめて

本日は菊川水石会長が我が家に遊びに来ました。

 

観音様の添配は亮の持ち物なのですが、

 

コチラの五重塔は会長が貸して下さいました。

前回のブログ記事を読んで『これで試してみなさい』と持ってきて戴いた訳です。

 

 

 

秀邦作と箱書きがあり、大きいほうの土台部分には『秀』の落款が有ります。

 

早速観音様と交代して頂きました。

 

 

 

やはり、予想通り

断然、五重塔を添えに使った方がしっくりきますねぇ

景色もずっと雄大になります。

 

こうして考えると、水石家と言うのは

想像力や感性が旺盛でなければならないのかと思います。

それには広い知識と美的センスを大いに深めないとならないのかな・・・

只々、勉強あるのみですね

 

仮に、この添配が灯台だったらどうでしょう・・・?

 

灯台ならば岬の先端にあるべきなので

添配を置く位置は石の右端になると思います。

 

しかし、岬があるような地形に湖が有ることなどあまり想像できません。

掛軸の絵柄にしても、瀧は随分とチグハグなものになってしまいます。

灯台がある岬から海に落ち込む瀧なんてあまり想像できません。

海に直接落ち込む瀧も無い事はないのですが・・・

やはりそこは、波に千鳥の絵柄とか、波と旭日、帆掛け船等の掛軸が合うでしょう。

 

すべての道具が違和感なく調和したとき、

最高にその石の持ち味を出し尽くすことが出来るのではないでしょうか・・・

また、それが水石家の腕前なのでしょう♪♪♪