蘇れ!!!44年前のRADO | 水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

水石 一刻亮のちょっとしたコダワリ

水石の深淵なる美を見つめて



父は自分が物心ついた時からこの時計をしていた。
仕事中も、探石に行くときも、旅行に行くときも・・・いつでも嵌めてた。


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当時流行った超硬ケースという奴で、傷にはめっぽう強い。
ただし、硬い金属は衝撃に弱く、落としたりブツケたりすると割れる。
そんなこんなで各時計メーカーこぞって発売していた超硬ケース時計は瞬く間に市場から姿を消した・・・

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父もある時期から嵌めるのを止めた。
今回遺品整理していると理由が解った。

超硬ケースが割れているのである。
しかし、機械は作動し時間合わせも日めくりも竜頭で操作できる!!!
俄然復活させたくなった!!!

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色々調べまわって、となりのとなりの隣町まで訪ねて、評判の良い時計修理屋さんに持ち込みました。

御店の主人が言うに、『昭和49年発売のラドーバルボアグレート』で良く売れたそうです。
ただし、酒田時計貿易はすでに廃業、現在のラドーも全くの別会社と言っても良いほど・・・
ケースの入手どころか分解しても交換部品が無いから組み戻せない可能性がある・・・

今現在動いているのだから止まるまで余生を送らせてやるのが良いのではないか・・・と、
亮曰く、『それならブレスのサイズを詰めてくれ』
オモムロニ作業するも、『完全に錆ついてピンが抜けない』との回答

万事休す













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で、ヤフオクで同機種購入
画像向かって左が遺品、右がヤフオク品

文字盤がヤフオク品のほうが数段綺麗です。
勿論ケースに割れ無しです。

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バックルのデザインは遺品のほうがカッコよいです。

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ブレスの金色部分の色褪せも、ヤフオク品は少ない

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裏ブタは遺品のほうがカッコよい
ヤフオク品はのっぺらしたデザイン(手抜きか?)

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機械も正常に作動してます、竜頭機能してます。
文字盤上部の錨マーク(ロゴマーク)も回転します。

かなり良い状態の物を落札できました♪♪♪



親父の辛いときも、悲しいときも、嬉しいときも、頑張ったときも
つねに親父の腕で時を刻み続けたRADOバルボアグレート
遺品は仏壇に置いて親父に返しておこう・・・

そして新たに購入したRADOで、
また新たな自分の歴史を刻もう!!!