普段は弥山も人がいっぱいのようですが、
ラッキーなことに私達が来た日から
ケーブルが止まったようで
登る人が極端に少なかったのです。
そんな日に来れたのもお導きでありましょう
そんなこともあり
背負わせて頂いたモノ達の
浄化のお手伝いはしっかりと
させて頂かねばなりません。
そして、弥山の仁王門に到着。
霊火堂の前に本堂に入りました。
『たぶん夢の場所ってここですよね?』
法妙「はい」
ということで勤行開始。
法妙「何かありましたか?
例の案件に虚空蔵菩薩様が
力をかしてくれる感じでしたけど」
『僕は何もわかりませんでした(笑)
虚空蔵菩薩・・・、なるほど』
虚空は何者にも破壊することはできず
全てに勝っているように、
優れた無量の仏様の智慧を所蔵し、
それらを自在に用いて
衆生を救済する菩薩でありますから、
この時に私達が抱えていた
頭を悩ませる特殊すぎる案件には
虚空蔵菩薩様の智慧と、
力がいるのだと思いました。
【実際にここから一ヶ月後に、
虚空蔵菩薩様のお力をかりて
問題を解消することができました】
『じゃあ、霊火堂に行きましょう』
中に入ると「消えずの火」がありました。
まずは勤行
『この中にお湯があるんですね』
この消えずの火によって
湧かされた霊水は、
万病に効くとされています。
コップに入れて見ると、
法妙「水が金色に見えますね」
『ほんまや。そういえば夢で
金色のコップを渡されたっていうのは
やっぱりこの霊水のことですね』
人が全然いない日もあって
2人共、二杯ほど頂きました。
法妙「なんか体が軽くなりました」
『さすが霊水ですね』
有難い霊水を頂き、
弥山の頂上へと向かいました。
最後は厳島神社の奥宮へ参拝
先に到着して法妙さんを待っていると、
法妙「住職、どこですか~?」
と聞こえたので声のほうに向かうと
法妙さんが上がってきました。
法妙「おーい!って呼びましたか?」
『いや、おーい!
なんて言ってませんよ。
法妙さんが住職~って言うから
見に来たんですよ』
法妙「私も呼んでません
えっ?誰もいないのに誰ですか」
『ここを守ってる眷属神にからかわれたか、
こっちやで~って教えてくれたかですね』
実は山の神様あるあるで、
こういうことはたまにあるのです。
勤行して鳥居を出ようとしたら、
ポケットからお加持をしていた
千円が三枚落ちたのです。
『あら、これ置いていかないと』
賽銭箱が無かったので、三社に千円ずつ
風で飛ばないようにお供えして
山をおりたのでした。
法妙さんもヘトヘトになって下りていたら、
小さな外人の子供が走って登っていきます。
法妙「え~っ!もう日が落ちるのに
今から行くの~
めっちゃ走ってるし」
『それくらい楽勝な山なんですよ』
法妙「私は大峯よりキツかったです」
と、どんな所でも
厳しい修行をさせて頂けるのは
有難いことでございます。
夕方5時半頃にホテルに到着し、
次の日の朝はミッションの関係上、
訳あって朝食後すぐに出発し、
何の観光も、お土産も無しに
船で本土に戻ったのでした。
島に渡ってゆっくりした記憶がない。
ただ、沖縄も含めて、どんな島でも
かなりええ修行をさせて頂いているので、
私達行者にとって島とは、
そういう場所なのであります。
オン ソラソバ テイエイ ソワカ
おしまい