さっそくご祈祷の準備
Sさん「住職のことをずっと見てましたね」
法妙「ほんまに見にきましたね」
『あの人で間違いなさそうですね』
そんな会話をしながら準備完了。
かなり疲れていますが、
これで最後だと気合いを入れて
ご祈祷開始
まずは黒ユタがかけた
呪詛を解きにいきます
呪詛を解いた後は店舗を浄化
邪魔がないのでスムーズに進みます。
すると、思ってた通り、
黒ユタの生霊が飛んできました
「思い知らせてやる」
という強い心が届きます。
祈りによって強化された
イチジャマ(生霊)です。
『悲しいかな
やっぱり力の根源を失ったことに
気付いてないみたいやな』
今までは生霊や呪詛を返されても、
神霊達の守護によって防いだり、
別の所に力を流したりできてたので
この黒ユタさんに返し技は
ほぼ効かなかったのだと思います。
しかし、その自慢の盾はもうない。
だからおそらく戻されるのは
初体験になるのかもしれません。
『自分に戻ってきたことに
ビックリするやろうけど、
さすがにやり過ぎやからしゃーない』
力を失ったあとなので、
ゲンコツくらいですむでしょう。
そんなことで生霊を黒ユタさんに
戻させていただき、
最後に結界をはって終了。
『終わりました』
Sさん「ありがとうございます」
『あの黒ユタの人、拝んで
生霊飛ばしてきましたよ』
法妙「そうなんですね」
『戻ってきたから、
ビックリしてるんちゃうかな?』
法妙「じゃあ守りがなくなったことに
気付くんですかね?」
『それは、あとあと気付くんちゃうかな
プライドが高い人間ほど、
力が無くなったことを
認めるのにも時間かかるし。
今はそれよりも自分の念が
戻ってきたことにうろたえてるかも』
さんざん人に障碍を与えて
苦しめてきたから、返済が大変ですが、
ようやく返済できますな。
本人はそんな風に思わんやろうけど、
神様の力を使って障碍を与えて
苦しめた罪は重いからね〜。
生涯かけても返済しきらんやろうから
来世も来来世も頑張ることに
なるやろうけど、黒ユタさんも
これ以上多くの不徳をつまんで
ええから良かったと思う。
黒ユタさんは盾が無くなったので、
今度は黒ユタさんに恨みを抱いていた
人たちの悪念を受けることになります。
しかも、性格も変わらんやろうから、
念の強い人や、呪詛師と出会って
負の念やイチジャマを飛ばされまくる
ということも待っているかもしれません。
悪因悪果。
やったことは必ず返ってくるので
絶対に逃れることはできません。
こういう人は悲劇のヒロインタイプで
被害者意識がおそろしく強いので、
自分が今までやってきたことは棚にあげて
また人を怨むでしょうから、
そうなれば永遠に地獄の修羅の道を
歩き続けることになるのでございます。
人の悪口、不平不満、誹謗中傷ばかり
言う人が知り合いにいたら、
悪縁を切られることをおススメします。
それだけでも開運間違いなしですから
法妙「この人はもう大丈夫そうやけど、
あと一人だけ刺客がきそうな気がする」
『終わったばっかりやから
次のことは考えんようにしてたけど、
実は僕もそんな気がしてたんですよ』
Sさん「僕もそんな気がしてました」
『そうなんですか』
『滅罪法を千座成満する手前くらいで
出てきたトラブルなので、
次で呪詛因縁から解放されるん
ちゃういますかね?
家祓いの枠越えてるから、
ほんまにこんといてほしいけど
今はもうお腹いっぱいです』
そんなことで無事に終わりましたが、
さすがに無理がたたったのか
この日の夜は熱が出て、
倒れるように眠ったのでした。
神様の力を授かった者が人を恨んだり、
呪ったりしちゃあきませんな。
正しい道を歩む者に対して
恨んだり憎んだりと
悪なる行為をしていれば、
ご神仏のブラックリストに
載ることでしょう、
そうすれば、
どんなに力があったとしても
いずれは力を失う時がくるのですよ。
気がづけば色んなものを
失っていることになる。
魔落ちした霊能者とかの
力を取る役割の人達もおるからね。
慢心せんほうがええのですよ。
どんな世界にも上には上がおる。
これほんま。
だから心の修行もいるのよ。
なので、皆さんもご神仏の目に
かなうように生きていきましょう。
お天道様は見ておるぞ。
ちなみに後日、法妙さんがSさんの
鍼灸治療をしていたら、
内臓を支配する気の流れる場所に
水疱ができていたらしく、
『ほんまに命を取りにきてたんやな〜』
と実感したとのことでした。
ヘトヘト状態でありながら、
急遽始まった黒ユタとの戦いも
また1つ勉強になり良かったです。
【Sさん】
今年もお忙しい中、
沖縄までお越しいただき
ありがとうございました。
大雨の中での御嶽の巡礼で
大変だった後に、 屋祓いに加えて
呪詛にまで対処していただき
感謝申し上げます。
おかげさまで、自宅も医院も
祈祷後はとても明るくなっております。
また、続いていた体の重さも
改善されました。
とのことで、無事に黒ユタとの戦いも
終わることができたのでした。
これも琉球を守護される神々の
お導きとお力添えのお蔭だと感謝し、
沖縄の平和をお祈り申し上げます