クボウ御嶽に入って行くと、

他の御嶽と少し雰囲気が違う。

 

御嶽によって、その場所を守る

神霊達のタイプが変わります。

 

そこでのルールというか、

見られてる所が違うというか、

 

御嶽も霊山と同じで

少しずつ違うのですな。

 

そこで神様に対しての心の持ち方を

変えて登っていきました。

 

拝所で準備をしていると、

何やらピリピリした空気が流れます。

 

『あっ、ヤバいな。

法妙さんに怒ってる汗

 

と思っていたら、

 

法妙さんがライターやら

線香やらを落としました。

 

法妙「すいませんあせる

 

すると、蜂に襲われたことがないという

法妙さんが蜂にからまれます。

 

 

あわてて錫杖を出そうしたので、

 

『錫杖はあかんパー』と制止して、

 

僕が錫杖を振って読経を開始。

 

すると、空気が変わり

蜂や蚊などもいなくなって、

蝶々にかわりました。

 

実はこの場所を守る

神霊達(ユタ?ノロ?の人達?)が

法妙さんに対して、

 

簡単に言えば、

 

「この者は我らの神に対して頭が高い」

というような感じで怒っていたのですが、

神様をおろして説明して

神霊達も含めてご供養させてもらったら

わかって頂けたようです。

 

 

法妙さんは何も考えないようにして

無心で登っていたようですが、

 

礼儀を欠かないように

その場所の気(ルールのようなもの)を察して

合わせていくことも必要になります。

 

神霊からすれば畏敬の念が

足らんかったわけですな。

 

一般の人達だと遊んでようが

写真撮影してようが相手されなくても、

 

修行者として見られている者であれば

そういうことは当然起こるので

特に初めての霊場などは

気をつけねばならない所です。

 

 

霊感が強いだけに他に気を取られて

気付きにくい場所もあるので、

霊山修行も場数と経験が必要です。

 

こういう場所の神霊達を激怒させたら、

大怪我したり、ハブに噛まれることも

ありえますからね。

 

 

御嶽は女性の修行場でありますから、

法妙さんにとっては雰囲気も含め

いい勉強になったと思います。

 

内地(沖縄以外の都道府県)だと、

男子禁制の霊場なんかは珍しいので。

 

そして、クボウ御嶽を出て、

次は久高島へと向かう為、

また南へと下りますが、

 

前が見えないほどの土砂降りの雨が

降り出しました。

 

私達が通った道で土砂崩れなども

あったようで、少し時間がずれてたら

ヤバかったくらいです。

 

何よりもフェリーが出るか心配でしたが、

前の日と違って風だけは無かったので、

久高島行きのフェリーに乗ることができました。

 

大雨だったのでフェリーに乗る人も

私達を含めて4人だけです。

 

『久高島から戻ったら、

一回ホテルで着替えてから

Sさんの家で屋祓いですね』

 

法妙「今日は無理かもしれません笑い泣き

 

『かなり疲れてますもんね汗

 

法妙「住職も今日は休んだほうが

よさそうですよ」

 

『ですよねうーん

 

 

そして、久高島に到着。

 

次のフェリーが出るのは2時半。

 

タイムリミットは2時間。

 

『ダッシュで行くしかないですねあせる

 

自転車を借りようとしたら、

トゥクトゥクが置いてある。

 

法妙「これ借りれるんですか?」

 

お店のお兄さん「大丈夫ですよ」

 

『これやったら間に合うかも』

 

ということで、

乗ったことのないトゥクトゥクにて

島を走り周るのでございました。

 

 

つづく

 

 

金剛山 一光寺

 

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