Sさん夫妻と法妙さんと共に
台湾へと行ってきました。
1月頃にSさんから
「どこか行きたい所はありますか?」
と聞かれたので、
その時たまたまユーチューブで見た
龍が沢山いるという
台湾の寺院があったので、
『今年は辰年やし、
龍のお寺に行きたいです』
と言ったら、
Sさん「龍のお寺?
ロンサンスーですかね」
『ロンサンスー?
なんか木を落として、
御神託をもらえる所でした』
Sさんのお母さん「ロンサンスーやな」
Sさん「龍山寺って言うんですよ」
『そこに行きたいです。
他はお任せします』
Sさん「わかりました。
じゃあ、調べておきますね」
そんなことで関空から
台湾へと向かいました。
少し目をつぶっていたら、
ヒゲの長い赤い無地の服を
着た神様みたいな人が出てきました。
『もしかしたら今から行く寺院に
お祀りされてるんやろか』
2時間半ほどのフライトで台北へ到着。
Sさんのお母さんが
空港でお出迎えしてくれました。
運転手さんは生前にお父さんの
専属ドライバーだった方です。
台湾は右側走行なだけで、
信号機も日本とほぼ同じ感じですが、
横断歩道の信号機は日本より親切で、
国民性を感じました。
法妙「御堂筋を梅田に向ってるみたい」
『まだ日本にいるみたいですね』
まずはホテルに荷物を置いて、
台湾道教の総本山という
指南宮へと向かいます。
指南宮は日本との交流も深いようで、
日本の桜が咲いていました。
日本統治時代には仏教と神道をすすめ、
道教を排除していく政策だった為、
観音殿という名前になっていたそうです。
話を戻しますが、この指南宮の御祭神は
孚祐帝君(ふゆうていくん)と言います。
呂祖【ろそ】と呼ばれている唐時代の仙人で、
民衆道教の教祖とまでいわれる
中心的な神様で、心から祈れば
必ず応えてくれる万能力があるので
中国でも人気は絶大のようです。
呂祖の像は剣を背負っていて、
その剣は貪欲、怒り、愛欲、
煩悩を断じるといわれます。
お不動様みたいですな。
しかも、呂祖は民衆の災いを
すべて取り除くまでは
昇天しないことを誓って、
その約束どおり、
現在も地上にとどまって、
民衆済度につくしているという
菩薩のような存在です。
やっぱり本地仏は観音様かな。
しかも、Sさんの母方の先祖は
呂祖を先祖とした呂家の人なので、
かなり縁深き神様なのです。
そんな道教の総本山を最初に
お参りさせて頂いたことは、
縁を繋いで頂くという意味においても
ひじょうに有難いことでありました
つづく