◆御嶽でやってはいけないこと
知らずに踏み込むと起こること
前回は、御嶽(うたき)とユタについて、
伝承をもとにお話しさせていただきました。
今回はその続きとして、
御嶽でやってはいけないこと
について、実際の伝承や
現場でよく聞く話をもとに、
お伝えしていきたいと思います。
◆御嶽は「祈りの場」である
まず一番大切なことは、
御嶽は観光地ではなく
「祈りの場」であるということです。
沖縄の方々にとっては、
今もなお神様や、祖霊、精霊が
宿る場所として大切にされています。
①軽い気持ちで入る
「パワースポットだから」
「なんとなく良さそうだから」
こういった軽い気持ちで入ることは、
伝承ではあまり良いとされていません。
心が整っていない状態は、
影響を受けやすいとも言われています。
②騒ぐ・ふざける
御嶽では、
・大声で話す
・笑いながら騒ぐ
・ふざけた態度をとる
といった行為は、
神域に対する不敬とされています。
これは「神様に対して」というよりも、
場そのものへの敬意の問題です。
③勝手に拝む・お願いする
意外と多いのがこれです。
御嶽にはそれぞれ
祀られている存在や作法があります。
それを知らずに、
自己流で願い事をすることは、
筋違いの祈りになることもあると
昔から伝えられています。
④持ち帰る・触りすぎる
・石を持ち帰る
・枝を折る
・むやみに触る
こういった行為は、
神域の一部を持ち出す行為と捉えられ、
非常に良くないとされています。
⑤敬意のない心
一番大切なのはここです。
畏敬の念があるかどうかです。
見えないものを軽く見たり、
試すような気持ちで入ると、
場と合わなくなることがあります。
◆伝承で語られる変化
御嶽に関する伝承では、
・急に体が重くなる
・頭痛や違和感が出る
・気分が落ちる
といった話が語られることがあります。
これは「怖い話」というよりも、
場と合っていないサインと考えられています。
◆修行者が特に気をつけること
修行者や霊的なことに関わる人ほど、
見られている存在です。
そのため、
・慢心
・無意識の無礼
・軽い気持ち
こういったものは、
学びとして返ってくることもあります。
◆ではどうすればよいのか
難しく考える必要はありません。
大切なのは、
静かに手を合わせる心だけです。
無理に何かをしようとせず、
「お邪魔させていただきます」
という気持ちでいることが大切です。
◆最後に
御嶽は、正しく関われば
守られる場所です。
だからこそ、
関わり方がすべてになります。
◆次回は
御嶽やユタの世界には、
力の使い方を誤った者の話も、
古くから伝えられています。
今回のYouTube動画でお話した、
いわゆる黒ユタと呼ばれる存在です。
「 黒ユタと因果応報」
について、仏教、神道(古流)、
道教にも共通する
「行いは必ず返る」という視点から、
やさしくお話ししていきます。
つづく
