令和5年9月17日(日) 庄川水系・木滝谷

 

      2名   9時間半   晴

 

 

 

 

  岐阜県白川村白川郷から天生峠(あもう峠)に向かう

 県道360号線(ほゞ1車線の狭隘路)の

 眼下を流れる木滝谷を遡行してきた

 木滝谷には木滝・中滝・高滝という滝群があり天生三滝と呼ばれている


 

 

 


道の駅・白川郷にて前夜泊


 

溯行するにあたり車を1台、白山展望台をかなり行き過ぎた

空き地に回送し、もう1台は木滝手前の

R360線沿いの広い草地に駐車した

 

 

8:25発、駐車地から藪を漕いで下り入渓

 

 

 8:36、木滝20mは左側のトラロープを伝う

 

 

 

 

木滝から中滝までは易しい癒し渓で楽しめる

 

 

 

龍の模様が不気味

 

 

 

 

9:38、中滝30m

 

 

 

右岸ルンゼから高巻くが、高度を下げつつ藪のクライムダウンと

悪いトラバースを繰り返し、

 

 

 

10:34、懸垂下降3回でようやく沢床に、巻きは約1時間

 

 

 

10:52、ナメ床が現れる

 

 

ナメは概ね愉しいところであるが

先行きが不安でまったく楽しめないね

ダイモンジソウが沢山咲いていたが写すゆとりもなし

 

 

11:11、高滝50m

 

 

ここも右岸ルンゼ巻き、どこまでも壁が切れず大巻きに

クライムダウンと悪いトラバースには数回ロープを出していただく

ここでも懸垂下降を2回

高滝の巻きには2時間以上かかる

 

13:53、10m直瀑

 

 

記録ではこの滝は左から登攀していることが多いが、

ここも右岸ルンゼから巻く

15:27、懸垂2回で沢床へ、巻きに1時間半

 

 

 

15:47、無名の中滝は左岸ルンゼから容易に巻けた

 

 

 

 

16:01、ゴルジュは泳ぐしかない

 

 

 

 

16:19、3mシャワー滝(左と右に滝がある)

 

 

滑る岩と凄い水流で突破できず再び右岸ルンゼから高巻く・・

日暮れが近く、又しても暗澹たる思い(><)

ここでも、クライムダウンと悪いトラバースと懸垂2回の

セットコースで1時間が経過

 

 

17:20、沢床へ懸垂で降り立った

 眼前に又もや中滝が立ち塞がっている(><)

 

 

 懸垂で降り立ったのは、車道まで高度差50~60mの沢床

 対岸に草深い小ルンゼが見えた

 上部は岩記号であるが、ここから脱渓することに

左岸の泥壁崖ルンゼを滑る、落ちる、這い登るを

繰り返すこと30分で車道にたどり着いた、18:00

 


 

 

 
 
 

白山展望台の手前約70mのところだった(^^)

 白山方面は薄日がさしていたが、ほとんど雲に覆われていた

日暮れ寸前に脱渓出来たのはラッキーだった

 


 

木滝谷は溯るほどにヌメリがきつくフェルトソールでも滑る

水もあまり綺麗ではなかったが、魚影は濃く大きい

 豪雪地帯特有の下を向いて生えている木枝がトラバース時には邪魔であったり、

逆に下って行く時にはロープ替わりにぶら下がることが出来たりした

 


 

今回シャワーを浴びて滝を登攀することなくすべて高巻いた

4回の右岸巻きは厳しく、時間がかかった

右岸ルンゼ巻きは上へ上へと追い上げられ、藪を掻き分けてのクライムダウン

や際どいトラバースを繰り返しながら高度を下げて行くが、最後は懸垂下降を

数回しないと沢床には戻れないパターンのいやらしい巻きだった

 


 

入渓8:25、脱渓18:00

 木滝谷は3級の登攀系の谷だった