ディスコチェリー、スタッフメンバーの横田です。

中田秀夫監督の「チャットルーム」が、深夜12時上映にも関わらず1000人を超える観客を集め、北野武監督の「Outrage」が「新しい北野ヤクザスタイル」と評判を呼んでいる第63回カンヌ国際映画祭。国際映画祭の花形とも呼ぶべきカンヌは、毎年大注目を集めることは間違いなしですが、今年はどうやら、少し赴きが異なるようです。

ロサンゼルスタイムズによると、「今年のカンヌは例年に比べてセレブリティーのラインナップが少なく、コンペティション部門の19作品においても、世界の巨匠の作品が並ぶ中で、アジア、中東などからの新しい監督たちの作品が増えていることに注目出来る」とのこと。審査委員長であるティムバートンは記者会見で「どの映画に対してもオープンに鑑賞し、感じるままに話しあいたい」と、どの映画も公平に鑑賞したいと語り、審査員であるケイト・ベッキンセイルやベネチオ・デル・トロも同様に先入観を持たずに臨みたいと語ったと伝えています。さらに、「過去、多いときでコンペティション部門に5作品連なったアメリカは、今年はなんと1作品ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ主演、ダグ・リーマン監督の「Fair Game/フェアゲーム」のみ。対して、アジアからは韓国、中国から2作品、日本、タイからも1作品づつノミネートと、アジア作品の台頭も見て取れる」と、例年のカンヌラインナップに変化が出て来ていることに注目しています。

私自身は残念ながらカンヌへ足を運べませんが、是非見たいのは「BIUTIFUL」と「BENDA BILILI」です。「BIUTIFUL」は「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、「ノーカントリー」のハビエル・バルデム主演の最新作。この二人のタッグは見ない訳にはいきません。「BENDA BILILI」はフローラン・ドラテュライ監督とルノー・バレ監督共同作品のミュージックドキュメンタリー映画で、公開後各メディアで大絶賛を得ている作品です。「Buena Vista Social Club」ファンの私は、気になっています。

カンヌ国際映画祭は23日まで。
後半戦も気になります。

横田