熱田神宮への旅 | 小野寺S一貴のブログ。

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元エンジニアで神社・古事記研究家として活動中。
TEAM梵にて龍神の教えを広めるべく執筆活動も!

実は、先日。


愛知県名古屋市にあります、熱田神宮へ行ってまいりました。





仙台空港から中部国際空港への飛行機の中から雲上の富士を見、日本の美しさを改めて実感しました。


そして、





到着した中部国際空港





愛称はセントレア空港


とても綺麗で広々とした空港で、さすが国際空港評議会(ACI)の国際空港評価で2005年から4年連続、2011年から2年連続で世界1位の評価を受けた空港だと感じました。


やはり、1998年に国土交通省、愛知県、岐阜県、三重県に名古屋市を加えた自治体と、民間企業の出資という官民一体となった国際空港設置の取り組みが実を結んだ形ということでしょうね。


そして、熱田神宮へ

















境内は、まるで神様パークともいうような凛とした空気に包まれ、


とても神聖な場所で私自身も身を正されるような気持ちにさせられました。


熱田神宮の御祭神は、熱田大神(あつたのおおかみ)


三種の神器のひとつである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を御霊代(みたましろ)としてよらせられる天照大神(あまてらすおおみかみ)です。


そして相殿(あいどの)として、草薙神剣とゆかりの深い5人の神様が「五座の大神」として祀られています。


そして、


その境内で五座の大神のひとり、素戔嗚尊(すさのおのみこと)が祀られている





南新宮社にも御挨拶させて頂きました。


最近の私のブログを読んで下さっている方は


「小野寺は妙に素戔嗚尊にこだわっているな」


と思われるかもしれませんが、


私は素戔嗚尊という神様の存在こそ、日本の神話の最も顕著な特徴であり、魅力ではないか?と思っているのです。


聖書などの物語では神様は絶対神として存在し、完全無欠な存在として描かれています。


しかし、古事記や日本書紀に見られるような神様は、完全ではなく。


人間と同じように不完全な存在であり、物語の中で成長している様子が描かれています。


その象徴的な存在が素戔嗚尊だと思うのです。



はじめ、本当は海原を治めなければいきないのに、亡き母のいる根の堅州国(ねのかたすくに)に行きたいと言っては泣いてばかりいました。


そしてついには根の堅州国に行くと言いだし、姉神である天照大御神に挨拶に行ったところ、襲ってきたと勘違いされて完全武装で迎えられてしまいます。


勘違いであることを「誓約(うけい)」により証明したものの、その後大暴れしてしまい、


天照大神の作った田の畔を壊したり、溝を埋めたり。

大便をまき散らしたりまでしてしまったのです。


それでも大目に見られた素戔嗚尊は、


挙句の果てに神の衣を織っていた服織女(はたおりめ)を死なせてしまいます。


そして、ショックを受けた天照大御神を天岩戸に閉じこもらせ、世界を真っ暗の「常夜」にしてしまうという大惨事を引き起こしてしまったのです。


ついには神々から稀代の悪神として天から追放されてしまいます。


しかし、出雲の国で知恵を持って八岐大蛇を退治するという成長を見せ。


手中に収めた草薙神剣を姉神であり、かつて天岩戸に閉じこもらせた天照大御神へ献上するという忠誠心を見せる。


そして結婚し、出雲大社の御祭神でもある大国主神の始祖となります。


まさに未熟な神が成長し、この世を治めるに相応しい存在になっていく過程が語られているのです。


私はそんな素戔嗚尊にとても強く魅かれたのです。


そして、そのお蔭で素晴らしい旅をすることができました。


私自身もまだまだ未熟な存在です。


これから多くの方々に教えを受けながら、大きく成長していかなければならない。


そう改めて思いました。


小野寺一貴


しっかりと頑張っていきたいと思います!



そしてもうひとつ、とても感動したこと。


熱田神宮にはたくさんの人が参拝されていましたが、境内の鳥居をくぐるとき、


皆がきちんと一礼し、端を通られていたこと。

(鳥居の中央は神様がお通りになるので人は端をくぐります)


私が見ていた限り、部活帰りの高校生達も含めて、すべての人がきちんと神社への敬意を払って行動されていたのには驚きました。


そして、やはり日本人は美しい。


そう思いました。


そういう神を敬う心を大事にする民族であること。


誇りに思います。






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