農業経営者を増やすにはどうしたら良いのか?

よく質問される。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの多くの農業経営者と長年にわたって付き合ってきた。

彼らが、農家から経営者になるきっかけを聞いていると大体分かってくる。

ニーズの発見と言えば良いのだろうか?社会には自分を必要としてくれる事業者が結構多い。ただ、その要望はレベルが高く、ニーズに応えるには様々な努力が必要で、様々なハードルを越えていかなければならない。

そのプロセスを経て、彼らは農業経営者として成長していった。

農業は、顧客が抱える問題を解決するソリューションビジネスになり、経営者は顧客のパートナーとなっていった。

私はこれをバリューチェーン農業と言っている。

 

ところで、野菜や畜産ならそれも分かるが、稲作の場合、経営者はどの様にして生まれてくるのだろうか?稲作でも顧客ニーズを発見することは可能だが、並大抵ではない。

一つの考え方として、「規模拡大」へのチャレンジがあるように思う。規模拡大への意思が農家を経営者に転化させる。

というのも、稲作の規模拡大は、農家に様々な難題を課することになる。まずもって設備投資があるし、コスト低減がある。転作をどうするか、農地の集積と集約は?、販売先の確保や雇用の課題もある。農政リスクを如何に回避し、地域との協調もある。そんなこんなで今までの稲作は農産物で最もやっかいで、結局難題山積で生産性の低い産業となっている。

そこで大規模化である。

難題をクリアしている内に、様々なノウハウが蓄積され、人脈も広がってくる。そうなると、後は順回転が待っている。

こんな話を昨日、三重県が主催する三重県農業の将来を語る懇話会でしてみた。

納得していただいたかどうかは分からない。