ハイランドモルトの中でもかなり通好みというか、当店でも隠れファンが多いのがグレンドロナック。
元々はその大部分がティーチャーズやバランタイン17年などのブレンドに使用されていた、いわゆる「トップドレッシング(ブレンダーの間で評価の高いモルト)」。
創業は1826年とかなり古く、 1996年まではフロアモルティングを行い、石炭の直火焚きを最後まで行っていた昔気質な蒸溜所でもあります。
2008年にベンリアック・ディスティラリー社がオーナーとなってからは、限定品のリリースが増え、その充実ぶりはファンを喜ばせてきましたが、長らく人気だった18年もいよいよ終売になるようです。
グレンドロナック18年 アラダイス
こちらは熟成にオロロソシェリー樽を100%使用。変化する複雑なフレーバーと長い余韻が心に残るプレミアムアイテム。
何しろ酒名の「アラダイス」は創業者の名前ですから、その自信の程が窺えます。
色見はマホガニーで、グラスに注ぐと香りはパイナップルやオレンジマーマーレードなどの完熟フルーツ様、味は香ばしい麦芽とフルーツ、スパイスを感じます。
う~ん、こんな銘酒が終売とはもったいない!ぜひあるうちにお試しを。
(J)