ヨーロッパにはチェリー系の酒が数多く存在しますが、
その中でも歴史が古く、揺るぎない個性で銘酒の誉れ高いのが
ルクサルド・マラスキーノ」。

元々マラスキーノはナポレオンの時代から作られていた酒ですが、
当時は軍人の気付け用の安っぽいチェリーブランデーで、
度数が高いだけの、野暮ったいお酒だったそうです。

そのお酒を現在のような洗練された形にしたのが、
ルクサルド社の創始者、ジロラモ・ルクサルド。

彼は洗練された豊潤な香味が得られるまで、何度も蒸留実験を
繰り返し、それまでになかった新しいタイプのチェリー・
リキュール創製に成功しました。

そうして出来上がったマラスキーノは、時のオーストリア皇帝に
愛され、皇室御用達の菓子店デメルは、このリキュールの
独創的な風味を活かしたお菓子を作り上げたほど。

現在も世界中でチェリーリキュールの代名詞として愛されています。


$粋七日記


この、ある種クラシカルで独特の風味を活かすカクテル・レシピも
多数存在しますが、今の季節ならこんな一杯がオススメ。


$粋七日記

ホット・マラスキーノ・オレンジ


マラスキーノ・リキュールにオレンジジュースを加えて温め、
仕上げにシナモン・スティックを添えたもの。

元来このリキュールはサクランボの種を砕いて使用するため、
アーモンドに似た風味がするんですが、それが温めるとふわっと
広がって実にいい感じきらきら!!

もちろん体も温まりますし、オレンジとシナモンの香りに気分も
癒されること請け合い。


寒い夜には、ぜひこんなクラシックなホット・カクテルで暖を
取って下さい。

(J)


↓オヤジギャグによく使われる酒名でもあるワケですが。
 困ったもんです…。ひとつ、ぽちっと。
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