最近、仕事上がりの「おつかれドリンク(自称)」の
シメが、ジンのストレートになる事が多くなりました。

冷凍庫で冷やして、トロッととろみのついたNo.10や
ジュネヴァの熟成品を最後に一杯放り込むと、文字通り
「溜飲が下がる」感じでスッキリと帰路につけるんですよね。

個人的に、寒くなるとよくそうやってシメてる気がしますグー

しかし今でこそこうやって、上質なスピリッツとして確固たる
地位を築き、世界中どこのバーでも常備されているジンですが、
300年前までは「最下級クラス御用達の極安アルコール飲料
だったって、ご存知でした?


当時のロンドンは非常に水質が悪く、飲用に適した水を容易に
手に入れる事が出来ず、仕方がないから(?)ロンドンっ子たちは、
いきおいアルコール飲料で咽を潤すようになります。

ところがその頃最も安価な酒=ジンは、何の規制もなく勝手放題に
造られた粗製乱造の不純なシロモノ状態叫び
(ビールは酒税が高く、高価だった)

結果、そうしたジンを飲み過ぎて正気を失った乱酔者たちが、
ロンドンの街にみるみる増殖をはじめ、彼らの乱痴気騒ぎは
ジン・マッドネス(ジンによる狂騒)と呼ばれ、大きな社会問題
にもなったのです。

画家ウィリアム・ホガーズの描いた「ジン・レイン(ジン横丁)」
等は、まさにその狂騒ぶりをリアルに伝える木版画です。


$粋七日記


その後、ジンの濫用に業を煮やした議会が1751年に
「アルコール条例」を制定、ジンを巡る劣悪な環境は改善され、
連続式蒸留器の導入などもあり、その品質は目覚しく向上する
事になるワケです。


しかし、明け方の5時にじりじりと咽を焼くこの液体は、
いかに洗練されようと、かつて路地裏のイカガワシイ店で
量り売りされてた血筋を感じさせてくれるのです。

それにしても水がマズイからジン飲んでたって・・・

ちょっとスゴイ話ですねガーン

(J)


※店休返上のお知らせ

11月24日(水)は店休日返上で営業いたします!

お時間ありましたらぜひお立ち寄り下さい。頑張ります!!


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