全国広しと言えども「ジャズキチの親父」という表現が
これ程ハマる人もそうはいないだろうな、と思ってしまうのが
キャットフィッシュ・レコード」のオヤジさん。

大名のマンションの一室にある、ヒト一人通るのがやっとの
狭い店内に所狭しとCDやレコード・書籍が並べられた、
ジャズ・ディスク専門店。

実は私、大学生の頃からここの常連で、新旧織り交ぜ色々と
ジャズのコト教えてもらってますが、ここのオヤジさんの良い所は
キチンと説明しないところべーっだ!

・・・と言うと、語弊がありますね。スイマセン汗

つまり、音楽の話なんて所詮一人ひとり解釈が違うワケなんで、
しっかりと「キモ」の所だけを伝えてくれるという事です。


で、最近顔を出した時にオススメしてくれたのがこのアルバムで、
「へぇ~イイんですか、コレ」と聞く私に帰って来た答えが、
「ええまぁ。本格的ですよ」とのコメント。う~ん、COREだ・・・


$粋七日記

ターン・ミー・ルース/イーデン・アトウッド(SSJ)


私と同い年(’69年生)ながらジャズ・シンガー歴20年(!)、メンフィス
生まれの実力派女性がピアノ・トリオをバックに放つ会心作。

このアルバムを特徴付けている点が2つあって、まずはその
ソウルフルかつブルージー、ハスキー度合いの深い声。

かつてはよく伸びる高音がウリだった彼女、2007年に声帯にできた
腫瘍を取り除く為の手術を受けて声質が変化、この強靭なノドを
獲得したんですね~きらきら!!

もう一つは有名無名、様々なタイプの曲が混在する選曲。

現在の多くのジャズヴォーカル・ディスクのように「企画優先」
ではなく、あくまで彼女の曲に対する解釈と歌唱力を十二分に
引き出す事を目的に選ばれた曲たちなんですね。


結果、勢い余って音が外れてる箇所や、バックとかみ合わない
場面もままありますが、

いーんです。そんなコトは別にどーでも。

ジャズにとって一番大事なのはフィーリング、そしてスウィング。

上手いだけの歌では人の心を震わす事が出来ないこの不思議目

つまり、そういった視点でつくられたこのアルバムの意図、そして
ヴォーカルの存在感が(往時のジャズ・アルバムのように)
”本格的”ですよ、とオヤジさんは言ってる訳ですね。(多分にひひ

そんな風にさらっと言えるオヤジがいるこの幸運、そしてオススメ
された盤の内容の良さに感激しつつ、また足げに通ってしまう
ワケです。

これまで一体、何枚ここで買った事やら・・・ガーン


※CATFISH RECORDS
福岡市中央区大名1-10-33東峰マンション大名205号
TEL092-781-4373

(J)


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