カウンターの隅に置いてあるコレの事をよく聞かれます。


$粋七日記


実はこれ、サントリーウィスキー山崎の、経年による色味の
変化を見て頂くための「カラーチャート」のようなものなのです。

下から0年(無色透明)、12年、18年、25年、50年物
(←あのウワサの一本100万するヤツ、非常に濃いブロンズ色)
と、樽がウィスキーの熟成にいかに大きな影響を与えるかを
説明しやすいので重宝しています。

ちなみに中味は全て本物らしいので、次に地震がきたらまずコレを
割って50年物を飲んでやろうと、ひそかに目論んでいますにひひ


もともと、ウィスキーを樽で寝かせると旨くなるというのも、
偶然に発見された事なのです。

税収使に追われる密造者達が、彼等の目を逃れる為、そこら辺に
転がってたシェリーの空き樽等に出来上がった酒を隠しておいて、
忘れた頃に開けてみると何だか琥珀色の芳しい液体に変わっていて、

かつて無いほど旨くなってる!これだ!!

って事で、瞬く間に「熟成」もウィスキー造りに欠かせない工程に
なっていったのです。


現在では樽由来の”森の香り”は我々にリラックス効果を与え、
深い眠りをもたらす安眠剤的な役割を果たす事も解ってきています。

何よりあの深い琥珀色を眺めていると、古い友人からの手紙を
読み返しているような、じわっと胸が温かくなる感触がありますよね。

今夜の寝酒にも、ぜひバーカウンターでウィスキーをどうぞ。

(J)


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