そんなこと言うのやめてください!
と怒った彼女。
「私は今無職で、病気で、子供も産んでなくて、誰の役にも立ってません。
でも自分を大事にしようって決めて今ここにいるんです。
あなたのいう言葉は間接的に私を傷つけているんです。
一番世の中のためになるというのなら、生まれてすぐ死ぬことです。
生きてるだけで迷惑なんですから、人間なんて」
マジギレされてビビる。
私があやまろうと口を開く前に、先生が笑顔で言った。
「あのね、陶子さんはね、まだその前のところにいるのよ。
〇〇さんのところにも行けてないの。だからわからないのよ」
うわー
最高。
私を下にしてくれた。
ありがたい。
私はあやまりつつも、あなたがうらやましい、と言った。
まずは自分を大事にしたいね。
「とにかく自分の一番のファンでありなさい、とよく言われるけど
そんなことすればいいってわかっててもできないわよね。
そんなときはね、、、」
とやり方を教えてくれた。
1つ1つ、自分が感じる五感を大切にすること。
美味しいとか、冷たいとか、キレイだと思う感覚とか何でもいいので小さなことを大きく。
そう、マインドフルネスみたいな、ね。
なるほど。
そして、
もやもやした思いを紙に書いて燃やしたり
Amazonで売ってる溶ける紙に書いてみずに流したり
感情を消す、という作業をするのよ
と教えてくれた。
隣の女性は許してはくれなかったが
私にはありがたいことだった。
私がそう思うことが誰かを傷つける。
そして誰の役にも立たないと感じている私に先生が言った。
「陶子さんがこの会に参加してくれて、こうやって自分の感情を出せたことで
私はとっても嬉しかった。セラピストという仕事をやってよかったなって思えたの。
それって陶子さんが私に幸せをくれたってことよね。
それは陶子さんには見えないかもしれないけどど、そうやって誰かが誰かを幸せにしてるのよ」
うまい!
すごいな。
とっても考えさせられるいい時間になった。
完