メンバーは4人。
全員40-60歳くらいの女性。
私の隣の一番若そうな女性が
涙が出る、と言い出した。
先生が色々とアドバイスをする。
その中で、
「家系学」というワードが出てきた。
なんだそれ?
意味わからん。
家系を調べていくのかと思ったら微妙に違う。
家系図を自分で作るのも大変いいことらしいが。
ん?
スピ的なやつ??
「あなたはお母さんの家系(女性の場合はお母さんが強いらしい)の思いを引き取って生まれて来てるからね
それを生きている間に乗り越えられない人が多いのよ。だから離婚した人の子供がまた離婚したりするのよ」
4組に1組は離婚するんだからそりゃ重なる人もいるだろうよ。
私は両親もその親も離婚してないけど離婚したしさ!
と心の中で思う。
だんだんムカついてきて私は言った。
「すいません、家系学ってなんか全然信じられないんですけど」
ちょっとキレ気味で言ってしまった。
あ
私
「夜明けのすべて」の映画で、主人公がちょっとグレーな女の人で、
ときどきアンコントロールにキレちゃうシーンが何度か出てきたんだけど
私もほんと、そういうときが時々起きる。
ドン引きされるほどのキレは最近なくなったけど
昔はあった。
だからあの映画は気づきになった。
するとさすがカウンセラーになりたかった人、
私のキレをがっつり包み込むように丁寧に説明してほぐしてくれた。
そして深くは話してないのにどんどん私の中身を言い当ててきた。
「もしかして陶子さん、婦人科系の病気したことない?」
「陶子さん、すっごく頭良くないですか?」
こうなるとやばいよね
かたくなった心が開いちゃうよね。
お母さんに愛されなくて自己肯定感が低いこととか
自分が人の役に立ってると実感できないと生きてられない話とかしちゃって…
婦人科系の病気の理由は
お母さんがとにかく子供をコントロールしようってし過ぎる人だと
子宮がきゅーってかたくなっちゃうんだって
頭がいいっていうのは
自己肯定感が低い人って頑張らなきゃって努力する力があって頑張るんだって
私は堰をきったようにしゃべりだした。
隣の泣いた女性が、描き終わるまではなそうと思ってるのに
手をとめて話を聞いている。
それが気になる私。
彼女は、自分の行動が遅いことが悩みの原因だという。
そういうところだぞ!
と思うが私が言うことではない。
何も言わずに、先生に、話す私。
「自分が人の役に立ってないと生きてる意味あるのかなって不安になるんです」
って
そしたら、隣の彼女が
突然大きな声を出した。
「そんなこと言うのやめてください!」
目に涙があふれている。
え
怒ってる…