服を処分しようと思ってごみカレンダーで紙・布ゴミの出し方のページを確認していてふと気づいた。
「段ボール」の出し方が書いてある。
私は普段カタカナで「ダンボール」という表記を使ってきたが正式には「段ボール」なのか、でも「ダンボール」もちゃんとした場面で見かける気がする。
試しに厚生労働省や文部科学省のHPで"段ボール"と"ダンボール"でサイト内検索してみるとどちらの表記も使われているようでそれぞれで複数のページがヒットする。
結論から言うと別にどちらかが間違いという事ではない様子。
ただ語源としては「だん」は日本語で「段」、「ぼーる」は英語で「ボール」なので、
「ダンボール」よりも段が漢字の「段ボール」の方が語源的には正しいといえるかもしれない。
そもそも段ボールは英語ではなんと呼ぶのかというと、「corrugated board(コーゲティッドボード)」または「cardboard(カードボード)」と呼ばれている。
「corrugated board」のcorrugatedは波状・ヒダ状のというような意味で、boardは板、「波状の板」で段ボールを表している。
「cardboard」は段ボールも含めた厚紙など丈夫な板状の紙類全般を差す総称的な言葉のようだ。
日本語の「段ボール」はどういう語源なのだろうか。
「段」は単純に波状になっているのを段々になっていると表現して「段」。
「ボール」は、段ボールの原料にもなる厚みのある紙を英語で「paper board(ペーパーボード)」と呼ぶのが日本に伝わった時に、
当時の日本人にはそう聞こえたのかboard(ボード)の部分が変化してボールとなり、「paper board」が「ボール紙」と呼ばれるようになった。
そして「段状になったボール紙」で「段ボール」という事だ。
カタカナの「ダンボール」がいつからなぜ使われるようになったのかは適当に検索した限りでははっきりしなかったが、
私の推測ではおそらく全部カタカナの表記の方が読みやすいからではないだろうか。
段ボールよりダンボールの方がパッと見で一つの単語として認識しやすい気がする。
とにかくどちらでも間違いではないようなので、これからもダンボールと書かせてもらう事にしよう。